■摂食機能の向上に向け、自治体が多職種ネットワーク構築の支援を―厚労省

摂食機能の向上に向け、自治体が多職種ネットワーク構築の支援を―厚労省 ツイート 1 0 0  介護予防に積極的な自治体では、高齢者に対して「口腔と摂食機能の重要性」や「機能低下の予防方法」などを学ぶ機会を設けたり、在宅の要介護恋患い者や介護保険施設入所者への歯科医療サービス提供体制を自治体主導で構築しているほか、多職種による「食べること」の支援ネットワーク構築に向けた連携ツール作成などを行っている―。  厚生労働省が24日に公表した「高齢者の口腔と摂食嚥下の機能維持・向上のための取組に関する調査」結果から、こういった状況が明らかになりました。厚労省はこうした先進事例の情報提供を通じて、横展開を促していく考えです

2017年1月24日 医療・介護行政をウォッチ

■歯によい食べ物

牛乳に歯を硬くする物質 
牛乳は体によい食物の一つとしてよく挙げられますが歯にはどうなのでしょうか。実は牛乳には甘くない糖分、乳糖が含まれます。乳糖はショ糖ほどではありませんが、むし歯菌が酸をつくる材料になるといわれており、むし歯になりやすい口腔(こうくう)環境の人は歯が溶解する場合もあり得ると指摘されることもあります。その一方で、牛乳には歯を硬くする物質の「カゼイン」が含まれます。カゼインは、歯を再石灰化させる唾液ミネラルを沈殿させずに高濃度で吸収されやすい状態にします。結果的にエナメル質が固まりやすくなります。カゼインは乳製品などに入っていますが、特にプロセスチーズなどは糖分(乳糖)が発酵によってなくなり、一方カゼインは残留するため歯にはよいといえます。カゼインの歯を固める能力をさらに向上させた「CPP―ACP」という物質を配合したガムなども商品化されています。しかしこれらの食品は歯の石灰化能力を手伝うだけであり、口腔内においてむし歯菌の歯を溶かす能力があまりに上回る場合には、それだけでむし歯予防の効果が期待できるわけではありません。使用に際しては、むし歯菌の強さとそれに対抗する唾液の歯を固める能力とのバランスを理解したうえで取り入れるべきだと思われます。

2016年10月10日 福島民友より

■出っ歯の早期矯正は不要…永久歯後でも効果同じ
歯科矯正専門医学会が指針…一般向け公表は国内初
子どもの出っ歯の矯正治療について、日本歯科矯正専門医学会は永久歯が生えそろわない段階での早期からの治療は行うべきでないとする診療指針を作成した。歯科矯正の診療指針が一般向けに公表されるのは国内で初めて。
出っ歯は歯科矯正患者の4分の1を占める。同学会は外国の17本の論文から、永久歯と乳歯が交ざっている7~11歳児の出っ歯について、早期から治療を継続した患者群と、永久歯が生えそろった後から治療を始めた患者群で、歯並びの改善度合いを解析した。その結果、両方の治療効果に差はなかった。
この結果は、科学的根拠に基づいた診療指針を掲載する、日本医療機能評価機構の医療情報サービス事業「マインズ」のホームページ(http://minds.jcqhc.or.jp/)に掲載された。
同学会の大野秀徳副会長は「経験上、早期治療だけで出っ歯は改善されず、ほとんどはその後、再度治療が必要になる。同じ治療結果であれば、患者の利益になる治療を選ぶべきだ」と話す。
ただ現状では早期からの矯正治療が行われることも多い。この指針でも、早期の矯正で永久歯がはえそろってからの治療が不要になると判断された場合は、早期治療を認めている。
矯正歯科分野で最大の団体、日本矯正歯科学会の槙宏太郎理事(昭和大学歯科病院長)は「歯の矯正は治療を受けた場合と受けなかった場合の比較研究が難しく、解析対象の論文が適切か、評価は難しい。早期治療で永久歯になってからの治療が不要になる人も多い」と話している。

2016年10月6日 読売新聞(ヨミドクター)より

■世界歯科連盟の新白書が虫歯管理の包括的な手法を導入

FDI世界歯科連盟は7日、Colgate(コルゲート)との虫歯予防提携の下で「虫歯の予防と管理」白書を発表した。この白書は口腔衛生専門家、政策立案者、一般市民の共同行動を通じて虫歯を予防、管理するための戦略の概略を説明している。
FDIの社長、パトリック・へスコット博士は「世界人口のほぼ半数(44%)が虫歯にかかっていながら治療を受けていないのに、多くの国ではこの増大する疾病の負担に対処するために実施されている計画がまだない。FDIは効果的な予防戦略を通じて虫歯で起こる痛み、苦痛、さらには歯の喪失から住民を守ることにコミットしている」と述べている。
ポーランド・ポズナニでの年次世界歯科学会議(Annual World Dental Congress、9月7-10日)で打ち出された白書は、歯科医が虫歯の管理について回復を目指すアプローチから予防歯科医学の提供に集中したアプローチにどうすれば転換できるかの概略を説明している。また、これは分離して行うことができないことを強調して、全住民規模の予防戦略(例えばフッ化物の利用可能性、砂糖入りの食品・飲料に対する課税)を実施するよう政策立案者に、時代遅れの報酬モデルを変更させるよう第三者支払者に呼び掛けている。
白書の共同執筆者であるナイジェル・ピッツ教授は「口腔衛生は基本的な人権なのに、この負担を管理するのに必要なシステムが存在しないために世界で39億人が口腔疾患にかかっている。われわれはこの白書で虫歯に対する証拠ベースのソリューションの概略を説明した。これらは口腔衛生専門家が最高のケアを患者に提供できるようにするため、臨床、政策レベルで緊急に行動に移さなければならない」と語っている。
Colgateのマーシャ・バトラー副社長(グローバル口腔ケア)はさらに「虫歯予防提携のサポートは光栄であり、この提携は高品質の教育資料の提供に加えて2つのFDI Smile Awards(FDIスマイル賞)の授与を通じて国家レベルで虫歯の負担に対処するというFDIメンバー協会による革新的なプロジェクトをたたえている。今年の受賞者はパレスチナ、カンボジアの歯科協会員であり、2017年にはプロジェクトをさらにサポートするつもりである」と述べている。
白書の結論は、口腔衛生共同体と政策立案者はともに以下のことに緊急にコミットしなければならないことを示唆している。
*個人、住民の両レベルで虫歯予防努力をサポートすること
*虫歯管理方針の転換をはじめること
*虫歯学カリキュラムを促進すること
*保健政策全体のなかで口腔衛生のより強力な統合を目指す努力をすること
*虫歯の予防と管理に対する報酬の再考への参加
*データ主導、証拠ベースの虫歯の予防と管理
共同執筆者のドメニック・ゼロ教授は「歯科医界の多くのグループ、組織はこれまで約20年にわたって、より効果的な虫歯予防と健康な歯の構造の保護に向けた動きを求めてきた。いまや話はやめて実行を開始すべき時だ。白書はこの努力で役に立つツールになるはずである」と強調している。

2016年9月7日 共同通信より

■食事を満足に取れない子どもたち

公立小中学校では授業料はかからないが、給食費や学用品費など家計への負担は存在する。子どもの貧困について初の実態調査を進めている大阪市から30日、調査結果(速報値)が発表された。大阪市教委によると、市立小中学校の給食費は1人あたり月額約4500〜6000円。未収率は2014年度が1.0%、15年度は1.3%だった。
市教委は、経済的な理由から給食費などの負担が困難な家庭には就学援助制度を紹介している。市内の公立小中学生で、就学援助を受給している割合は29.5%(13年度)。全国平均15.68%を大き上回る。こうした背景から、大阪市は独自に大規模な実態調査を実施。吉村洋文市長は30日午前、市役所であった「こどもの貧困対策推進本部会議」で「できるところから来年度予算でも施策を実施していきたい」と述べ、対策事業の検討に入るよう関係局長らに指示した。家庭で食事を満足に取れない子どもたちに居場所を作る「こども食堂」を運営しているNPO法人「すみのえ育(はぐ)」(大阪市住之江区)の伊達美寿保(みずほ)理事長は「子どもの貧困を巡る問題は以前からあり、調査の時期が早いとは決して思わないが、行政が現状の把握をすることには大きな意味がある」と評価する。大阪府内では、大阪市のほか12市町が同様の調査を実施。府は単独では調べていない30市町村で、無作為抽出した小5と中2の子どもと保護者計1万6000人に調査し、集計に入っている。

毎日新聞 2016年9月30日より

世界初、老化物質AGEに虫歯の進行抑制効果を発見

年を取るとなぜ虫歯の進行が遅れるのか。大阪大学歯学部附属病院の三浦治郎助教らの研究グループは、蛍光によって象牙質内のAGE(糖化最終産物)を捉えることで、老化に関与する物質AGEが象牙質虫歯の進行に影響を与えることを世界で初めて明らかにした。これまで、組織の老化や糖尿病といった循環器系の疾患では、AGEが組織内に蓄積することが知られていた。研究グループはすでに加齢によって歯も糖化し、AGEが象牙質に蓄積することにより歯のコラーゲン蛋白質が硬くなることを明らかにしていた。しかし、象牙質のような石灰化組織内部に存在するコラーゲン線維では試料が硬く、加工や検出手法の問題から、詳細なAGEの局在を調べることは極めて困難だった。今回、研究グループは電子顕微鏡を用いた免疫電顕法という手法と蛍光性のAGEに対する蛍光寿命測定法という手法を応用し、虫歯(齲蝕[うしょく]と呼ばれる)によって糖化が進みAGEが蓄積することを確認。さらに、加齢により象牙質にAGEが蓄積することで、象牙質の耐酸性、耐酵素性が上がり、虫歯の進行を抑制していることを発見した。また、特定のAGEが持つ蛍光特性を利用して虫歯領域を特異的に選別が出来るとことも分かった。このような歯科学と工学の融合によって、糖化と虫歯の関係が初めて明らかになった。今回の成果は歯科臨床において、AGEに関連した慢性齲蝕の進展メカニズムの解明や、新しい虫歯検出法や治療法の開発に大きく貢献するとされる。さらに、あらゆる組織において加齢や高血糖によって糖化が進行して蛍光性のAGEが蓄積することから、全身疾患を評価する手法にも応用できるとしている

2016年8月28日 大学ジャーナルより

■東洋紡と東北大、「誘導材」18年度販売計画 歯の骨再生タッグ インプラント困難患者に光

東洋紡は東北大と共同で、骨の欠損部に埋め込むだけで新しい骨が再生する「骨再生誘導材」の治験を、歯科・口腔(こうくう)外科の分野で進めている。医薬品医療機器総合機構(PMDA)の承認を経て、2018年度を目標に販売を開始する計画だ。病気やけが、老化などで歯を支える骨(歯槽骨)が欠けてしまい、歯のインプラント治療を受けるのが難しかった患者にとって朗報となる。スポンジ状の骨再生誘導材の主な成分は、リン酸オクタカルシウムと医療用コラーゲン。骨を作る骨芽細胞を活性化させる働きがあり、欠損部に埋めてやれば6カ月程度で新しい骨ができる。最大の特徴は、成分のリン酸オクタカルシウムとコラーゲンが体内で分解・吸収されること。異物として体内に残らないため、感染症を起こす心配が少なく、骨が成長しても隙間(すきま)が生じない。これまでは歯槽骨が薄かったり、欠けていたりすると、歯のインプラント治療の際に骨の再建が必要で、あごなどの骨を移植する「自家骨移植」が一般的だった。骨再生誘導材を使えば手術は不要になる。元々、東北大が開発を進めてきた技術で、製品化をにらんで13年4月に東洋紡がパートナーに加わった。

医療製品は、有効性や品質、安全性の十分な担保が求められるため、技術開発と製品化の間には大きな壁がある。同社医療機器開発センターの梶井文彦さん(32)は「完全に同じものを作る必要があり、滅菌技術も欠かせない。薬剤を長期保存しても品質が落ちないようにするにもノウハウがいる。これを14年春の治験開始までの約1年間で確立できた」と胸を張る。メディカル事業推進部の田中秀典さん(46)も「同じコラーゲンを主成分とし、神経の再生を促すチューブ『ナーブリッジ』の製造・販売の経験や、包装フィルム製造で培った技術など、総合力が生きた」と喜ぶ。

2016年8月25日 毎日新聞より

■科学的に証明されていない? 歯と歯の間をお掃除するデンタルフロス、本当にやる意味はあるのか


日本は糸ようじ派が多いですよね
歯と歯の間をすっきり掃除して、歯の健康を守ってくれるフロス。アメリカでは子供のころからフロスをしなさい!と散々指導されるようです。しかし、APの調査によると、デンタルフロスのメリットは科学的に十分証明されていないのだそう。アメリカでは1979年から政府によって一日一回のフロスが奨励されてきました。このガイドラインでは科学的なリサーチにもとづき、5年ごとに項目の見直しを行なうことになっています。APは昨年アメリカ合衆国保健福祉省と農務省に対し、フロスの効能についての根拠を示すよう求めていました。すると、今年初めて食事に関するガイドラインからフロスを奨励する項目が削除されたのです。政府はAPに対し、「フロスの効能に関してこれまで科学的な研究が行われてこなかった事実を確認した」と削除の理由を説明しています。来年には20億円にも達すると予想されているデンタルフロス市場。その半分を占めるアメリカにとって、これはなかなか衝撃的な発表のはずです。
さらにAPがこれまでに発表されたフロスの効能に関する25の論文を調査した結果、研究のなかには根拠が不十分かつ極めて不明確なものがあり、多かれ少なかれバイアスがかかっている可能性もあることがあきらかになっています。APのライターJeff Donn氏は以下のように述べています。
“ 歯周病やインプラントの専門家が集まるアメリカ歯科医師会とアメリカ歯周病学会は、いくつかの研究を例に挙げてフロスが歯垢の蓄積を抑え、歯肉炎や虫歯を防いでくれると主張しています。しかし、ほとんどの研究は時代遅れな方法で実験を行っており、被験者も少ないものでした。なかには被験者の観察をたった2週間しか行っていない研究もありました。当然2週間は虫歯や歯茎の病気が進行するのに十分な期間とはいえません。ほかには25人の被験者が一度だけフロスを使った後に調査を実施したケースもありました。また、こうした研究は歯茎の出血や炎症にフォーカスしており、歯茎の病気や虫歯についてはほとんど触れていません。
歯周病学会会長のWayne Aldredge氏は科学的根拠が乏しく、調査期間が短すぎる研究が多いことは認めた一方で、ひきつづき患者にはフロスの使用を奨励したいと言います。「(フロスをしないことは)家を建てておきながら、両側面の壁の色を塗らないようなものです。そうするとその二つの面は通常よりも早くボロボロになってしまいますよね。」 ”
また、Aldredge氏はフロスを正しく行っている人が少ないことを指摘し、前後だけでなく上下にも動かすことをすすめています。
フロスを放り投げるのはまだ早いかもしれませんが、科学的な根拠が圧倒的に不足していることは確かなようです。アメリカ国立衛生研究所はAPの取材に対して、今後フロスに関するガイドラインを削除する必要がでてくることはあり得るが、あくまでもより厳しい研究がなされてからだとコメント。フロスは「ローリスク、ローコスト」であり「効果があると証明される可能性もある」ので、これからも続けてほしいとのことです。

2016年8月15日 ギズモード・ジャパン より

■口腔ケアで防ぐ震災関連死

熊本地震から間もなく3カ月。熊本県内では今なお5200人(5日現在)が不自由な避難生活を余儀なくされている。6月20日夜からは豪雨による土砂災害が、被災者に追い打ちをかけた。過去の大災害の被災地では、口の中の細菌が唾液や胃液とともに肺に流れ込んで肺炎を起こす誤嚥性(ごえんせい)肺炎の患者が増え、時に命が失われるケースがあった。口の中の健康状態を保つ「口腔(こうくう)ケア」は、災害時の過酷な環境では、命を守る重要な取り組みになる。日本歯科医師会の「災害歯科コーディネーター」として地震発生後、度々熊本県を訪れている東京医科歯科大大学院の中久木康一助教(口腔外科)に、災害時の口腔ケアのノウハウと歯科に関する被災地の状況を聞いた。
阪神大震災で誤嚥性肺炎の危険が発覚
災害時の口腔ケアの重要性が叫ばれるようになったのは、1995年の阪神大震災がきっかけだった。900人以上が震災関連死し、そのうち肺炎が約4分の1を占めたとされる。その後「口腔ケアを徹底すれば誤嚥性肺炎の発症率を減少させることができる」との認識が広まり、2004年の新潟県中越地震などで口腔ケアが実施され、少しずつ効果が証明されてきた。災害時の歯科医療を充実させる体制づくりも進められた。中久木さんが務める災害歯科コーディネーターもその一貫だ。避難所など現地で各種の支援をマネジメントする行政や地元歯科医師会などと、全国各地から訪れる歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士らの支援チームの間に立ち、連絡・調整を行う。東日本大震災を経て、その体制は徐々に構築、強化されつつある。
南阿蘇村では誤嚥性肺炎が増えていない?!
中久木さんは地震発生から約1週間後の4月22日以降、週末を中心に計7回、被災地入りしている。現地の医療関係者らと益城町、南阿蘇村、西原村の避難所を回り、刻々と変化する現場の状況やニーズの調査などにあたった。
震災後、熊本県内では誤嚥性肺炎が増加している地域もあるが、「南阿蘇村では増えていないと聞く」(中久木さん)と言う。背景にあるのは、山あいの小さな村ならではの地域の強い結びつきだ。中久木さんは東日本大震災のときも宮城県女川町などで支援した経験から「普段から人のつながりが強く『○○さんのおばあちゃんはこんな病気だ』とか『あの家の息子は昼間いない』とか、地元の保健師などが地域の実情をよく把握している地域と、隣人がどんな人かも知らない地域では、非常時の医療支援の進めやすさに大きな差が出る」と指摘。南阿蘇村でも歯科医師、医師、保健師、ヘルパー、訪問看護ステーションの看護師、特別養護老人ホームの職員などさまざまな職種の人が連携して対応しやすい環境だったことが奏功したのではないかと考えている。

2016年7月7日 毎日新聞より

■歯が悪い児童の半数、受診せず 貧困背景、大阪・公立小で調査

大阪府の公立小の歯科検診で約2万4900人の児童が「受診が必要」とされたのに、半数以上がその後受診していなかったことが約190校への調査で分かったと、大阪府歯科保険医協会が23日明らかにした。虫歯が十数本あったり歯がぼろぼろになったりしている「口腔崩壊」の児童は89校で確認された。同協会は「背景には貧困や生活習慣、ネグレクト(育児放棄)など、家庭の問題がうかがえる。まずは行政による医療費助成の拡充が必要だ」と指摘している。昨年2月、府内の全公立小約千校にアンケートし、192校から回答があった。

2016年6月23日 共同通信より

■タバコ、室内や服の付着物が強力な発がん性物質放出!受動喫煙の数十倍、数カ月も放出

昨今、「三次喫煙」の話題が高まっている。三次喫煙とは、タバコを消した後の残留物から有害物質を吸入することを指す言葉で、米国立がん研究所指定がんセンターのひとつであるダナ・ファーバーがん研究所のジョナサン・ウィニコフ教授らが2009年に発表した論文で初めて用いられた新語だ。残留受動喫煙、サードハンドスモークともいう。
10年、米国科学アカデミー発行の機関誌「PNAS」において、自動車や部屋の内部に残留するタバコのニコチンが、大気中の亜硝酸と反応して発がん性物質であるニトロソアミンがつくられることを発表した。

2016年6月20日 ビジネスジャーナルより

■歯周病が全身の健康を脅かすしくみを知っていますか?サンスター財団がCGアニメでしくみを解説する動画を公開

一般財団法人 サンスター財団(所在地:大阪府高槻市、理事長:本田孔士 京都大学名誉教授、以下サンスター財団)は、サンスターグループオーラルケアカンパニーと協力し、歯周病が重症化すると、どのように全身の健康に悪影響を及ぼすのかを、細胞レベルのミクロの世界で起こる体内の反応をもとに科学的に解き明かすCGアニメーション動画を製作しました。お口の健康が全身の健康を維持する上でいかに重要であるかを広く伝えることを目的に、6月3日からインターネット上で公開します。
CGアニメーション動画
動画閲覧サイト:http://www.sunstar-foundation.org/education/about/
http://prtimes.jp/i/5120/123/resize/d5120-123-441872-1.jpg
動画では、歯周病菌が血管を通って全身に流れると、体内で様々な炎症反応が起こり、血管内皮の破壊や血栓の形成につながり、動脈硬化の原因となる様子が描かれています。さらに、全身性の炎症によって糖の細胞内への取り込みを調整するインスリンの働きが妨げられ、2型糖尿病における血糖コントロールに支障をきたす様子が描かれています。一方、糖尿病が進行し、増加した血中のブドウ糖が赤血球のヘモグロビンやたんぱく質に結合すると、結果的に組織修復や創傷治癒の機能が妨げられ、炎症性物質が産生されることで歯周病の発症や歯周組織の破壊につながる様子を紹介しています。こうした歯周病と全身疾患の関連性を、細菌や細胞など生体分子レベルでの体内の反応を解き明かしながら解説します。また、歯周病の治療を行うことで血管内皮機能や血糖値が改善する事例なども紹介しています。世界の著名な歯周病の専門家の協力による科学的な知見に基づく映像によって、歯周病ケアが全身の健康維持にとって重要であることを広く共有します。

2016年6月3日 産経新聞より 

■虫歯なしの12歳が8割超え 平均本数は16年連続で国内最少 15年県内児童・生徒対象 /新潟

県は23日、県内の児童・生徒を対象にした2015年歯科疾患実態調査の結果を公表した。虫歯の全くない(治療済みを含む)12歳(中学1年)は80・1%で、1980年の調査開始以来、初めて8割を超えた。虫歯の平均本数は、前年比0・02本減の0・46本となり、80年(平均5・03本)の10分の1以下まで減少。文部科学省の学校保健統計調査と比較すると、全国平均0・9本の約半分で、16年連続で国内最少となった。
調査は県の歯科保健推進条例に基づき、県内の保育園や幼稚園、小中学校、高校などの児童・生徒を対象に実施。このうち永久歯が生えそろい、国際的な比較指標とされる12歳1万9770人について比較・分析した。結果について、県健康対策課歯科保健係は、フッ化物溶液による口内の洗浄▽給食後の歯磨き指導▽学校と歯科診療所との連携−−など予防策の効果があったとみている。フッ化物溶液による口内洗浄は市町村に経費の一部を補助しており、実施率は保育所・幼稚園で69・2%、小学校で77・6%となっている。同係は「まだ2割弱に虫歯があるので、引き続き普及を図りたい」としている。【米江貴史

2016年5月24日 毎日新聞地方版より

虫歯の子が全国平均上回る 幼稚園-高校保健調査 県が発表 [福岡県]

県は、県内の幼稚園児から高校生(5~17歳)までの健康、発育状態を調べた2015年度の学校保健統計の調査結果をまとめた。幼稚園から高校まで全区分で、虫歯がある児童生徒の割合が全国平均を上回った。裸眼の視力が1・0未満の割合も、幼稚園を除いて全国平均を上回った。
未処置の虫歯が1本でもある割合は、幼稚園43・2%(全国平均36・2%)▽小学52・8%(同50・8%)▽中学42・6%(同40・5%)▽高校60・0%(同52・5%)。年齢別では、9歳を除いて全国平均を上回った。小中高では過去5年をみても、おおむね全国平均を上回っている。
両眼もしくは左右いずれかが視力1・0未満の割合は、幼稚園20・8%(同26・8%)▽小学37・2%(同31・0%)▽中学62・1%(同54・1%)▽高校65・9%(同63・8%)。年齢別では、5歳と15歳を除いて全国平均を上回った。小学校では過去5年とも全国平均を上回った。
身長と体重は、男女とも全国平均並みか、やや下回っていた。身長を親の世代(1985年度調査)と比べると、男子は5歳を除いて最大3・0センチ(12歳)、女子は5、6、15歳を除いて、最大1・7センチ(10歳)伸びた。体重は、男子が5歳を除いて最大2・9キロ(12歳)、女子は5、15歳を除いて最大1・1キロ(10、11、17歳)重かった。
調査は、県内の幼稚園と小中高校の計186校、約9万4800人を対象にした。調査結果は県ホームページに掲載している。

2016年05月20日 西日本新聞朝刊より

■歯科医らが1次救命資格を取得 那須南歯科医師会

那須南歯科医師会の歯科医師やスタッフら27人が、日本救急医学会認定の1次救命処置(BLS)のプロバイダー資格を取得した。診療中に患者が心停止した際など突然の事態に歯科医師らが対応するのが目的だが、災害時にも有効で、同医師会の高野徹也(たかのてつや)会長は「BLSは診療中の緊急事態を含め、災害時などにも対応でき、今後も研修を続けていきたい」。歯科医師会がBLSで地域医療に参加するのは珍しく、今後の取り組みが注目される。研修会は17日、城山の風月カントリー倶楽部(くらぶ)で行われた。埼玉医科大医学部の長坂浩(ながさかひろし)教授と、歯学博士で「みほ歯科医院」(横浜市)の中島丘(なかじまたかし)医院長が講義。那須烏山消防署の救急救命士や訪問看護ステーションの看護師らが指導に当たった。受講者は、診療中に歯科医師やスタッフが患者の急変にBLSや自動体外式除細動器(AED)などで処置する実技と講習を行い、日本救急医学会認定のBLS資格を取得した。

2016年4月19日 下野新聞

かかりつけ歯科医を制度化…歯周病重症化を予防


厚生労働省は4月から、「かかりつけ歯科医」制度を設ける。高齢者への対応や医師との連携などで一定の条件を満たした歯科医が、患者を継続的に診る場合の診療報酬を手厚くし、歯周病や虫歯の重症化予防を進めたい考えだ。厚労省によると、50歳以上では約半数の人が歯周病が原因で抜歯している。歯周病は一時的に治療しても、定期的に通院しないことによってまた悪化し、抜歯につながるリスクが高まるという研究結果もある。そこで厚労省は、高齢者の口の管理について研修を受け、在宅医療を担う医師らと連携するなどの条件を満たしたかかりつけ歯科医が原則月1回、歯周病の検査や治療を実施した場合の報酬を手厚くする。基本的な歯周病治療を終えた患者に対する継続的な検査や治療につなげてもらう。

2016年03月31日 読売新聞より

ペプチドと骨形成因子を組み合わせた薬剤で顎の骨を増やすことに成功-東京医歯大

東京医科歯科大学は3月16日、これまで困難とされてきた口の中への注射により、顎の骨を造成させることに世界で初めて成功したと発表した。
この研究成果は、同大大学院医歯学総合研究科硬組織薬理学分野の青木和広准教授らの研究グループと、京都大学再生医科学研究所、米Cedars-Sinai研究所との共同研究によるもの。国際学術誌「Journal of Dental Research」オンライン版に3月22日付けで掲載されている。顎の骨が少なくないと安定した噛み合わせが得られなくなり、人工歯根も植えられない。また、口蓋裂など生まれつき骨が足りない小児には骨の移植が必要となるため、歯科臨床において、顎の骨を造成する方法が数多く開発されてきたが、未だに手術をせずに骨造成を促進する方法はない。局所の骨を造成する薬として骨形成因子BMP-2(Bone morphogenetic protein-2)があるが、この因子単独で骨が十分作られる用量を使用すると、ヒト口腔内では歯肉が腫脹するなどの副作用を引き起すことが指摘されているため、BMP-2の使用量を抑えて、骨を効率的に誘導できる骨形成促進薬が求められている。研究グループはこれまで、破骨細胞分化因子「RANKL」の作用を阻害する分子量1,400ほどのペプチド「OP3-4」が骨形成を促進する作用を示すことを明らかにしており、薬剤を注射した局所に留めておく目的で既に臨床応用されているゼラチンハイドロゲルを用いた材料開発も理工学系の研究者と共同で行っていた。
臨床応用可能な骨造成方法の開発に期待
今回、同研究グループは、粒子状のゼラチンハイドロゲルを用い、BMP-2とペプチドOP3-4 とを組み合わせた薬剤をマウスの上あごに注射。4週間後、注射した部位には明らかな骨造成が認められ、注射1週間後からすでに、骨形成関連遺伝子の発現が亢進していたという。副作用を考慮し、使用量を抑えたBMP-2のみでは十分な顎の骨は造成されなかったが、少量のBMP-2にペプチドOP3-4を併用すると、骨の量は倍以上に増えることが明らかとなった。同研究成果において非侵襲的な顎骨造成方法が示されたことにより、患者にやさしく骨を増やすことができる技術開発に向けて大きく前進したと言える。現状では手術をする方法以外には骨を増やすことができなかった歯科臨床において、今後多くの臨床現場に応用可能な骨造成方法の開発に期待が寄せられる。

2016年3月25日 医療NEWSより

■ロキソニン、重大な副作用に大腸閉塞など-使用上の注意に追記

医薬品医療機器総合機構(PMDA)は22日、消炎や鎮痛などの効能・効果がある「ロキソプロフェンナトリウム水和物」(商品名・ロキソニン錠60mg、同細粒10%、ロキソプロフェンナトリウム内服液60mgなど)の使用上の注意について、厚生労働省が「重大な副作用」の項目に「小腸・大腸の狭窄・閉塞」を追記するよう指示を出したと発表した。【新井哉】ロキソニン錠は関節リウマチや変形性関節症、腰痛症、歯痛といった疾患・症状などに対し、消炎や鎮痛などの効能・効果があるとされている。PMDAによると、国内で症例が集積したことなどを踏まえ、改訂することが適切と判断。使用上の注意の「重大な副作用」の項目に「小腸・大腸の潰瘍に伴い、狭窄・閉塞があらわれることがあるので、観察を十分に行い、悪心・嘔吐、腹痛、腹部膨満等の症状が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う」などと追記するよう求めている。
統合失調症薬にアナフィラキシー追記も
統合失調症の治療に使われる「リスペリドン(注射剤)」(商品名・リスパダールコンスタ筋注用25mgなど)とパリペリドンパルミチン酸エステル(同・ゼプリオン水懸筋注25mgシリンジなど)についても、「重大な副作用」の項目に「アナフィラキシー」を追記。また、全身麻酔の導入や局所麻酔時の鎮静に使われる「フルニトラゼパム(注射剤)」(同・ロヒプノール静注2mg、サイレース静注2mg)は「重要な基本的注意」の項目に、投与前に救急蘇生剤などを準備することや、呼吸循環動態の観察を継続的に行うことなどを追記するよう求めている。

2016年3月23日 医療介護CBニュースより

■700年前の歯石からDNA採取、歯や骨の25倍も

歯石から抽出したDNAには未知の情報がいっぱい詰まっていた
歯医者にとっては厄介なあるものが、考古学者にとっては喉から手が出るほど貴重なお宝だった。700年前の歯についた歯垢から、研究者たちがDNAを採り出すことに成功したのだ。古代の暮らしを知る手がかりになる。
人類3種が共存していた、デニソワ人DNA分析で判明
歯石や歯垢、食べかすといった、歯医者がかき落とす固まった歯の汚れには、古代人の歯や骨の25倍ものDNAが含まれている。形質人類学の専門誌『アメリカン・ジャーナル・オブ・フィジカル・アンスロポロジー』に発表された論文の中で、クリスティーナ・ワーリナー氏と共同研究者たちは、歯垢を研究に取り入れた経緯について詳述し、その手法を用いたからこそ、古代世界の情報を収集できたと述べている。歯石は、人がまだ生きているうちから歯垢が固まって体の一部になったものだ。初めは、細菌や食べかすが唾液と交じった歯垢の状態。それを歯ブラシやフロスで取り除かないと、唾液に含まれるリン酸カルシウムによって固まり、何層にも重なっていく。琥珀の中の虫のように、細菌や食べ物、ヒトのDNAやタンパク質が歯石には閉じ込められているのだ。ワーリナー氏は、米国イリノイ州のノリスファームズと呼ばれる遺跡で、700年ほど前に埋葬された北米先住民の人骨6体から歯石を採取した。歯石は大半が細菌であるため、含まれている古代のDNAのうち、ヒトのものは1パーセントに満たない。それでも、6体それぞれにミトコンドリア・ゲノムの全配列を決定できるだけのヒトのDNAが含まれていた。分析に必要だった歯石はわずか20ミリグラムだった。DNAを抽出する場合、骨の欠片を砕き、粉末にするのが一般的だ。しかし、北米先住民などは、祖先の遺骨や歯を傷つけることを嫌がることが多い。歯石はヒトの組織ではないので、遺体そのものを傷つけずにDNAを取り出すことができ、これまであまり進んでいなかった先住民の研究に新たな道が開けるだろう。ミトコンドリア・ゲノムを手がかりにすれば、北米先住民の移動の変遷や、夫が妻の村落に移り住む妻方居住制という社会だったのかを解明できるかもしれない。これまでの研究では突き止められなかった歴史だ。「先史時代の北米の遺伝的多様性については、あまり詳しくわかっていません」と、米カンザス大学のジェニファー・ラフ氏(今回のDNA研究には参加していない)は語る。「本当にわくわくします。大いに期待できる手法ですからね」。そう語るのは、カナダ・カルガリー大学のアン・カッツェンバーグ氏だ。彼女も今回の研究には加わっていない。歯石からDNAを抽出できるか、ワーリナー氏も初めのうちは確信がもてなかった。「みんなに言われたんです。うまく行きっこない、歯石になんかDNAはない、なぜそんなものを調べるのかって」と、ワーリナー氏。最初にDNAを抽出しようとした時、検出装置にエラーメッセージが出た。やっぱり無理だったのかと思って調べてみると、歯石に含まれているDNAの量が多すぎて、装置の検出能力を超えていたことがわかったのだ。「古代人のDNAの宝庫だとしか、言いようがありません」とワーリナー氏は言う。「うれしくて踊り出しました」ワーリナー氏は今、オクラホマ州やアラスカ州の先住民たちに、彼らの先祖の遺体から歯石を採取させてもらえないかと打診している。「世界のどこであっても、出土した遺骨と文化的・生物学的なつながりが明らかな子孫がいる場合、彼らの思いを尊重する必要があります。決めるのは、彼らですから」と語るのは、ラフ氏だ。「きめ細かい配慮が本当に大切なんです」

2016年3月22日 ナショナル ジオグラフィック日本版より

■乳歯から肝臓細胞作成…マウスの病状改善

子どもの乳歯から、様々な細胞に変化できる幹細胞を取り出して肝臓の細胞に変化させ、肝臓病のマウスに移植して症状を改善させることに成功したと、九州大の田口智章教授(小児外科)らが、大阪市で開かれている日本再生医療学会総会で発表した。
廃棄される歯を有効活用した再生医療として注目される。
田口教授らは、九州大病院の歯科を受診した健康な子どもから、抜けた乳歯を譲り受け、内部の歯髄という部分にある幹細胞を採取。変化を促すたんぱく質を加えて培養すると、肝臓の細胞とよく似た細胞が大量にできた。肝硬変のマウスの肝臓に移植すると、症状が改善したという。
幹細胞は体内の脂肪や骨髄などからも採取できるが、乳歯の幹細胞は、廃棄される歯が原料なので入手しやすい。田口教授は「将来は、生まれつき肝機能が悪い難病の治療に役立つ可能性がある」と話す。

2016年3月20日 読売新聞より

■「日本デジタル歯科学会 企画セミナー」開催される


2016年2月21日(日),東京医科歯科大学(東京都文京区)にて,日本デジタル歯科学会企画セミナー「CAD/CAM冠用ブロックの特性を知る!」が開催された.これは,現在日本で販売されている6種のCAD/CAM用レジンブロック〔エステライトブロック(トクヤマデンタル),カタナアベンシアブロック(クラレノリタケデンタル),KZR-CAD HRブロック2(山本貴金属地金),松風ブロックHC(松風),セラスマート(ジーシー),VITAエナミック(白水貿易)〕について,6社の研究員が一堂に会してプレゼンテーションを行うもので,会場にはCAD/CAMに関する最新事情を探ろうと約130名の参加者が詰めかけた.
開会の辞を述べた日本デジタル歯科学会会長の末瀬一彦氏(大阪歯科大学歯科審美学室)は,今春の診療報酬改定でCAD/CAM冠の保険適用範囲が条件付きながら大臼歯にまで拡大されることに言及.これまでよりもさらに材料についての知識を深めていく必要があるとしたうえで,本セミナーで発せられる情報を参考に ,確かな根拠をもって製品を選択してほしいと呼びかけた.
髙橋英和氏(東京医科歯科大学口腔機材開発工学分野)は基調講演として,はじめに保険導入されたCAD/CAM冠の概要 を説明した.材料のレジンブロックについては,フィラー含有率などは規定されているものの,具体的な物性に関する基準はないことを指摘.各製品の走査型電子顕微鏡(SEM)像をもとに,フィラーの形状などは製品によって大きく異なること,これにより物性にも違いが生じると予想されることを解説し,各製品の性質を客観的に評価することが重要であると強調した.また, CAD/CAM冠の再製率に関する研究をもとに,約3%の症例では破折や不適合,脱離などの理由によって再製を要したとのデータを提示.CAD/CAM冠の臨床応用にあたっては,「金属冠との機械的強度の差を考慮した支台歯形成 が必要」「重合度の高いCAD/CAM用レジンブロックは未重合層を利用した接着は期待できない」「フィラーの粒径が小さいことから機械的嵌合による維持も小さい」といった,その材料学的性質を十分に考慮することが大切であると訴えた.
続いて,各メーカーの研究員6氏 が,自社の販売するCAD/CAM冠用レジンブロックについて,その開発コンセプトや材料特性を紹介.「高い機械的強度」「長期間にわたる光沢持続性」「対合歯に優しい表面性状」「高い接着性能」「フッ化物徐放による齲蝕防止」「2層構造による天然歯色調の再現」など,各製品のアピールポイントはさまざまであり,症例に応じた適切な製品選択の重要性がうかがえた.講演後にはディスカッションの時間が設けられ,会場から寄せられたシェードマッチングや接着,支台歯形成などについての質問に対し,各氏が自身の見解を語った.

ISHIYAKU DENT WEB 2016年02月24日 

■ペットの口腔ケアを 横浜の企業が製品販売 /神奈川

障害者の仕事などを創出するベンチャー企業「トライフ」(横浜市中区、手島大輔代表)は、ペット用口腔(こうこう)ケア製品「オーラルピースフォーペット」(歯磨きとマウススプレーの2種)の販売を始めた。乳酸菌などの天然由来成分100%で、虫歯菌や歯周病菌などの殺菌効果がある。「フォーペット」は、すでに製品化した「人用」と同様に飲み込んでも安全で、吐き出しのできない犬や猫などペットの歯周病、歯石などを予防する。
2013年7月の「人用」販売開始当初から「ペットの歯石除去は全身麻酔で行うケースが多く命が心配」「ペット用歯磨きで簡単に予防したい」といった問い合わせが相次ぎ、検討を進めてきた。
歯磨きは、適量を歯ブラシにとりブラッシングしたり、口腔内に塗布したりする。スプレーは口腔内に直接プッシュする、飲み水に混ぜる、という使い方がある。いずれも洗浄は必要ない。
東京都品川区にある聴覚障害者施設が広報活動に参加するなど、仕事の創出にもつながった。
全国の障害者就労施設やペットショップなど約300カ所で販売。いずれも1000円(税別)で約2カ月使用できる。トライフは「ワンちゃんもネコちゃんも人間同様、健康は口から」とPRしている。問い合わせはトライフ(045・663・2101)。

2016年2月18日 毎日新聞地方版より

虫歯の6歳児が6割超 福島県、全国ワーストで緊急対策へ

県内の虫歯のある6歳児の割合が2014(平成26)年度は65.5%となり、47都道府県で最も多かったことが12日、分かった。全国平均の47.34%を18.16ポイント上回った。県は新年度、虫歯予防の緊急対策として、予防に有効とされるフッ素化合物で口をゆすぐ「フッ化物洗口」の導入促進を図る。データは、県が文部科学省の学校保健統計調査などを基にまとめ、福島市で同日開かれた県歯科保健対策協議会で示した。県内の虫歯のある6歳児の割合は減少傾向にあったが、13年度から増加に転じた。
県によると、虫歯のある子どもの割合は減少傾向にあるが、他の年代を全国と比べると、1歳6カ月の幼児は2.49%(13年度)で全国38位、3歳児は27.37%(同)で全国45位、12歳児は46.2%(14年度)で全国32位と、全体的に高い割合にある。県健康増進課は虫歯の子どもが多い要因について、震災や原発事故に伴う長期避難などで生活環境が変化し室内で生活する時間が長くなり、菓子類を食べる機会が増えたのではないかとしている。また、3世代同居世帯が多く、祖父母らが幼児に菓子類を与える機会が多いことも影響しているとみている。県は歯磨きや食生活の指導に加え、フッ化物洗口で重層的な対策を講じる考えだが、県内でフッ化物洗口を実施している保育所や幼稚園、小学校の割合は1割に満たない。このため県は緊急対策で実施主体となる市町村の薬剤購入費用などを全額補助するほか、フッ素化合物による健康影響を心配する保護者らへの説明会も開き、導入を促進する。

2016年02月13日 福島民友ニュースより  

■虫歯菌、脳出血に関与=止血作用を阻害―国立循環器病研究センター

虫歯の原因菌として知られるミュータンス菌の一種が脳内で炎症を引き起こし、脳出血の発症に関与していると国立循環器病研究センター(国循、大阪府吹田市)などが5日発表した。論文は英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。(時事通信)

2016年2月5日 時事通信より

■骨芽細胞の移動能力低下も=骨粗しょう症の原因-東京医科歯科大

骨の量が減り折れやすくなる骨粗しょう症は、骨を作る骨芽(こつが)細胞が、骨の壊れた場所に移動する能力が低下して起きる場合があることを、東京医科歯科大の野田政樹教授や江面陽一准教授らが30日までにマウスの実験で解明した。論文は米科学アカデミー紀要電子版に発表される。骨は、破骨細胞が古いものを壊した後へ、骨芽細胞やその前段階の細胞が骨髄から移動して新たに作る代謝を繰り返し、維持されている。骨粗しょう症はこの破壊と形成のバランスが崩れて起き、女性の高齢者に多い。野田教授らは、骨芽細胞で「Nck」と呼ばれる遺伝子が生み出すたんぱく質が、移動に不可欠な役割を果たしていることを発見。このたんぱく質がないと骨粗しょう症に至ることを明らかにした。骨粗しょう症の治療には、破骨細胞の活動を抑える「ビスホスホネート」や骨代謝を促す副甲状腺ホルモン(PTH)が使われることが多いが、長期間使うと副作用が生じる。野田教授は「骨粗しょう症の詳しいメカニズムを解明し、新薬の開発につなげたい」と話している。

2015年12月01日 時事通信社より

■水を使わない口腔ケア開発 専用ジェルで安全に

高齢になって歯が少なくなり、入れ歯になったとしても、医療や介護の現場では口を清潔に保つケアがとても重要だ。ただ、飲み込む力が弱まってむせるようになると、口をすすいだ水が誤って気管に入り、誤嚥性肺炎を起こす恐れがある。
国立長寿医療研究センター (愛知県大府市)の角保徳・歯科口腔先進医療開発センター長(高齢者歯科)らは、メーカーと協力して水を使わないケア専用の「お口を洗うジェル」を実用化、誤嚥を避けて汚れを落とすシステムを開発した。
従来の高齢者向け口腔ジェルは、主に口の中の潤いを保つのが目的だった。角さんらは自前で開発した多様なジェルと市販品を「塗りやすさ」「汚れの取れやすさ」など11項目で比較。最適な配合のジェルを作った。
ケアする人は片手にブラシやスポンジ、もう一方の手で吸引装置を扱い、ケアの間に随時、汚れを含んだジェルを吸引する。
ドライマウスなどで口が乾く高齢者では、上あごや舌に汚れがかさぶたのようにこびりつき、無理にはがすと出血する。口の中をよく見てジェルを塗り込み、汚れが柔らかくふやけるまでの間に歯をブラッシング。ふやけた汚れもスポンジやブラシでかき取る。実際に使うと、高齢者からは「さっぱりした」「食事がおいしい」など好評。食べられることで栄養状態が回復するほか、唾液の出が良くなって口や舌の動きが滑らかになる効果もみられた。
角さんらはこの方法をまず歯科医師や歯科衛生士に広く紹介し、将来は高齢者が多い病院や介護現場で普及させたいとしている。

2015年10月6日 47NEWSより

■歯の喪失原因1位、歯周病 “手遅れ”になるまえに心がけておくことは?

現在、30歳以上の成人の約80%がかかっていると言われる歯周病。口腔衛生習慣の改善により、虫歯は以前と比較して減少傾向にある中で、歯周病はあまり減少することなく、現在、歯の喪失原因の第1位となっているという。これは、歯周病がかなり進行するまでなかなか気づきにくい病気であるため。そこでORICON STYLEでは、大阪大学大学院歯科研究科 予防歯科科学分野の天野敦雄先生に歯周病の仕組みやセルフチェックの方法、予防法について聞いた。
歯周病のことを詳しく知らなくても、原因が歯ぐきや歯と歯の間にたまる“プラーク(歯垢)”にあるということはご存知の方が多いことだろう。「プラーク(歯垢)は細菌の塊です。歯垢が溜まって細菌量がどんどん増えていくと、増えすぎた細菌の病原性に、私たちの歯ぐきが耐えられなくなります。歯周病とは、プラーク(歯垢)の中の歯周病菌が歯ぐきに炎症を起こし、徐々に周りの組織を破壊していく細菌症感染なのです」と天野先生。進行すると、歯ぐきの腫れや出血、口臭だけでなく、最終的には歯が抜けてしまうが、「歯周病は痛みなどの自覚症状がないまま進んでしまう“サイレント・ディジーズ(静かに進行する病気)”です」との言葉通り、気づいたときには手遅れとなっていることも多い。
では、できるだけ早い段階で発見するにはどんな心がけが必要なのだろうか。天野先生は、セルフチェックの重要性を説く。「歯ぐきからの出血は歯周病のサインです。歯磨きの出血、爪楊枝での出血に気付いたら放っておかず歯医者さんに行きましょう。また、鏡で歯ぐきを見た時、歯ぐきが腫れぼったい、赤っぽい、また歯ぐきが痩せている気がしたら歯周病の可能性があります。口臭が気になる場合も可能性大です」。
しかし、やはり歯周病になる前に未然に防ぎたいもの。天野先生によると、毎日の丁寧な歯磨き(特に就寝前)と、半年に一度は歯医者に行ってプラーク・歯石の除去をしてもらうこと、この基本がやはり大切だという。このほか、生活習慣を改善して免疫力を高めること、電動歯ブラシやマウスリンスを使った歯磨きも有効。また、抗菌・殺菌効果、歯垢成熟抑制効果のある食材を取り入れることも予防の手助けになるそう。最近はラクトフェリンやユーカリ抽出成分など、歯周病の予防に効果がある成分が配合されたガムも販売されており、こうした対策を併用するのも良さそうだ。
年をとっても、健康な自分の歯で美味しい食事を。気づいたらこんなことに…と最悪の事態に陥らないよう、日頃から注意してケアしていこう。

2015年9月30日 オリコンスタイルより

■乳幼児、歯磨き中事故注意! =救急搬送、昨年40人―転倒口内けが、1歳児多く

昨年1年間に東京都内で、歯磨き中に走り回るなどして転倒し、歯ブラシでのどや頬の内側を突いて救急搬送された5歳以下の乳幼児は前年比2人増の40人に上ったことが、東京消防庁のまとめで分かった。
同庁や医療機関の専門家は「乳幼児は保護者がそばに付き添い、歯磨きに集中させて」と注意を促している。
同庁によると、2014年に歯磨き中の事故で救急車で搬送された乳幼児の半数以上を1歳児が占めた。歯磨きをしながら歩いていた女児(1)が転倒してブラシが頬に刺さり、入院が必要と診断された事故などがあった。10~14年の5年間では、計207人の乳幼児が搬送された。入院が必要な中等症以上と診断されたのは全体の15%で、生命の危険があると診断される事故もあった。年齢別では、1歳児(97人)と2歳児(61人)で全体の約76%を占めた。事故の原因別では、歯磨き中に「歩いたり、走ったりして転倒」が最も多く、次いで「人や物とぶつかる」「踏み台から転落」などが続いた。国立成育医療研究センターの守本倫子医長(小児耳鼻咽喉科)は「口の中は脳にとても近い場所で、大事な血管もたくさんある。歯ブラシが刺されば大きなけがに発展し、最悪の場合は死に至る危険性もある」と指摘。「乳幼児が歯磨きをするときは落ち着いた所に座らせ、そばで目を離さないという基本を守ってほしい」と話している。

2015年9月24日 時事通信より

■日本人の長寿を支える「健康な食事」の普及について
―食を通じた社会環境の整備に向けて通知を発出―

日本人の長寿を支える「健康な食事」について、国民や社会の理解を深め、取り組みやすい環境の整備が重要であることから、厚生労働省では平成25年6月から「健康な食事」のあり方に関する検討を重ね、平成26年10月に検討会報告書としてとりまとめました。
この検討会報告書を踏まえ、今般、「『健康な食事』の普及について」及び「生活習慣病予防その他の健康増進を目的として提供する食事の目安の普及について」の通知を自治体及び関係団体宛てに発出しました。
この通知による取組は、国民健康づくり運動である「健康日本21(第二次)」に基本的な方向として掲げる健康寿命の延伸に向けて、個人の食生活の改善と社会環境の整備を推進することを目的としたものであり、今後も効果的な取組が推進されるよう、普及に努めてまいります。
1.「健康な食事」の普及について
    「健康な食事」が様々な要因から構成されていることを踏まえ、「健康な食事」に関する考え方を整理したリーフレットを作成し、あわせて、健康な心身の維持・増進に必要とされる栄養バランスを確保する観点から、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事の更なる推奨を図るよう、シンボルマーク(以下、マーク。)を作成しました。
マークは、ポスター、リーフレット、ホームページ等各種媒体を通して、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事の推奨を行う際に活用いただくものです。なお、マークを個別の商品に貼付すること等はできません。
2.生活習慣病予防その他の健康増進を目的として提供する食事の目安の普及について
 生活習慣病予防や健康増進の観点から、栄養バランスのとれた食事の普及が様々な食事の提供場面で一層の工夫や広がりをもって展開されるよう、生活習慣病予防その他の健康増進を目的として提供する食事の目安を提示しました。
 目安は、事業者が提供する食事のレシピ考案、生活習慣病予防等を目的とした料理教室等に活用いただくものです。

2015年9月10日 厚生労働省HPより

■「親と子のよい歯のコンクール」の優秀者が決まりました

厚生労働省はこのたび、「平成 27 年度 親と子のよい歯のコンクール」の優秀者 6 組を決定しましたのでお知らせします。このコンクールは、平成 26 年度に 3 歳児歯科健康診査を受診した幼児とその親のうち、各都道府県の審査で第 1 位となった親子を対象とし、 9 月 1 日に行った中央審査会(厚生労働省と日本歯科医師会の共催)で優秀者を選出しました。優秀者に対しては、平成 27 年 11 月 7 日(土)にコラニー文化ホール(山梨県)で開催する第 36 回全国歯科保健大会で、厚生労働大臣表彰を行う予定です。厚生労働省では、 80 歳になっても自分の歯を 20 本以上保つことを目標した 8020 (ハチマル・ニイマル)運動を進めており、子供の頃から健康な歯を維持し続けるよう、このコンクールをはじめさまざまな啓発活動を行っています。

2015年9月8日 厚生労働省HPより

■「食べる」を支える えんげ食、レシピ本人気

100歳の体力回復、栄養士助言
「お餅おいしいね」昨年秋に100歳を迎えた岐阜県岐南町の水谷文子さんは昨年のお正月、雑煮風の食べ物を口にした。当時は寝たきりで、直前まで入院していた病院から管で胃に直接栄養を入れる「胃ろう」を勧められていた。
この「お餅」は、おかゆをミキサーにかけて固形化剤でゼリー状に固めた「えんげ(嚥下)食」だ。介護食の一種で、近くの総合在宅医療クリニックの管理栄養士、安田和代さんが回診時に作った。4本しかない歯でつぶすことができ、のどもスムーズに通る。
「もう口から食べるのは無理とあきらめかけていた」という娘(63)が調理法を教わり、おかしやおかずに応用して食べさせると、水谷さんの体力は回復。体重は10キロほど増えて47キロになり、日中にはベッドに腰掛け、ひ孫をあやすようになった。娘は「あの『雑煮』がなかったら母がこうして生きていられたかどうか……」と振り返る。
歯が減り、のみ込む力が衰えると、液体はむせや誤嚥(ごえん)につながりやすい。食べた物や唾液(だえき)が気管に入ると、そこに含まれる細菌による「誤嚥性肺炎」のリスクが高まり、食は細る。国立長寿医療研究センターの2012年度の調査では、在宅で療養する65歳以上の37・4%が「低栄養」で、「低栄養のおそれあり」と合わせると7割に達した。
同クリニックには昨年から専門スタッフが常駐。代表の市橋亮一医師は言う

2015年08月21日 朝日新聞より

■子どもの胸焼け気にしたい、虫歯ではない「歯牙酸蝕症」と胃食道逆流に関係

子どもの胸焼けは歯にも影響するようだ。虫歯ではない。子どもの「歯牙酸蝕症(しがさんしょくしょう)」と胃食道逆流に関連があると報告されている。
胃食道逆流の関係を調べる
米国のボストン小児病院を含む研究グループが、小児分野の胃腸関連専門誌であるジャーナル・オブ・ペディアトリック・ガストロエンテロロジー・アンド・ニュートリッション誌オンライン版で2015年7月29日に報告した。虫歯がなくても、酸によって歯が溶けることがあり、専門的には歯牙酸蝕症と言われている。子どもの歯牙酸蝕症と胃食道逆流の関係についてこのたび検討している。対象は27人の子ども。胃食道逆流の症状と食事に関するアンケート調査を行った。
次に食道のpHを測った。酸性の度合いをカテーテルで測るというもの。さらに歯の検査を行った。
歯牙酸蝕症については程度を調べて、その状況と歯牙酸蝕症との関係を比べている。
歯牙酸蝕症が多くなる
全員に胃の中では酸性度が強くなっていた。10人(37%)の子どもに歯牙酸蝕症を確認。酸の逆流の経験があるほど、歯牙酸蝕症の歯は多くなった。さらに、酸の逆流が食道下部に認められた時間が長くても、酸の逆流の程度が強いほどに、同じように歯牙酸蝕症の歯は多くなっていた。統計学的に意味のある関係と判定された。
子どもでも胸焼けがある場合は意外とある。注意したい。

2015年8月20日 Medエッジより

■口の細菌が健康な歯保つ

口の中にいるさまざまな種類の細菌が、歯茎などの歯周組織を守る免疫機能を高めることを岡山大の入江浩一郎講師(予防歯科)らのチームがマウスの実験で突き止め、発表した。腸内と同じく口内でも常在菌が健康維持に役立っているとしている。チームによると、歯を支える骨が溶けるなどする歯周病は、病原菌と、口内の免疫のバランスが崩れて起きるとされ、国内では歯が抜ける原因の約6割を占める。
入江講師は「常在菌を活用して歯周病を予防したり、進行を遅らせたりする技術の開発につなげたい」と話している。

2015年8月19日 産経新聞より

■口唇裂・口蓋裂を一貫治療 岡山大学病院に総合治療センター

岡山大学病院は「口唇裂(こうしんれつ)・口蓋裂(こうがいれつ)総合治療センター」を県内で初めて開設した。生まれつき唇が裂けるなどの「口唇裂」や「口蓋裂」の患者に、診療科の垣根を越えて一貫治療を行う。同センターは「医科と歯科を有する大学病院のメリットを生かし、一貫した治療を進められる」と話している。口唇裂・口蓋裂は約500人に1人の割合で起こる先天異常疾患。母乳が飲めないほ乳障害や呼吸障害を伴うことが少なくない。このため、生後すぐに多くの診療科が連携して、口腔(こうくう)機能の管理などをする必要がある。
治療は出産直後から成人まで長期間にわたり、口や歯、鼻や耳の専門医による一貫した総合治療が必要だが、多くの病院では各施設・診療科ごとに治療していたという。
同センターは、患者が高度で総合的な治療を1施設で継続して受けられる態勢を目指し、専門医の連携を強化するため設立。診察情報を共有し、適切なチーム医療が可能になる。
同センターの上岡寛教授は「矯正歯科や口腔外科の『歯科』と形成外科や耳鼻咽喉科、総合リハビリテーション科などの『医科』の連携は画期的」と評価。「絶えず患者に寄り添った治療を提供し、安心して治療が受けられるようにしたい」と話した。

2015年8月14日 産経新聞より

■奥歯全て失うと、動脈硬化リスク倍…高齢者調査

奥歯を全て失った高齢者は、全部ある高齢者に比べて動脈硬化になるリスクが約2倍に高まることが、厚生労働省研究班(研究代表者=前田芳信・大阪大歯学部付属病院長)の調査でわかった。
研究班は「奥歯がない人は、かみにくい緑黄色野菜などの摂取量が減るためではないか」としている。
研究班は、大阪大や東京都健康長寿医療センターなどの研究者らで構成。高齢者の歯と健康との関係を明らかにするため、2010年から各地の70歳~100歳以上の2300人を追跡調査している。
今回、兵庫県内の70歳代の男女約500人について上下左右に4本ずつ計16本の奥歯の状態と動脈硬化との関係を調べた。奥歯が全部ある265人で動脈硬化が見つかった割合は約4割だったのに対し、全て失った121人では約6割だった。喫煙や歯周病などの要因を除外した上で比較したところ、奥歯がない人は、ある人に比べて1・87倍、動脈硬化になりやすいとの結果が出た。
一方、食事状況を尋ねた別の調査では、奥歯が全てない人は、ある人より緑黄色野菜と魚介類の摂取量がそれぞれ15%と12%少なかった。これらは動脈硬化の原因となる血液中の活性酸素や脂質を除去する成分を豊富に含んでいる。
研究班の池辺一典・大阪大准教授(高齢者歯科学)は「奥歯がない人は、繊維質が多い野菜や、貝類、干物などを避けてしまうのだろう。入れ歯を使うなどして、しっかりと食べてほしい」と話している。

2015年8月13日 読売新聞より

■赤ちゃんの虫歯を予防する錠剤 コンビ

ベビー用品メーカーのコンビ(東京・台東)は「テテオ 乳歯期からお口の健康を考えた 口内バランスタブレット DC+」シリーズから4商品を発売した。虫歯予防に効果があるとされるキシリトールやオボブロンDCを配合している。
新たに投入するのは「フレッシュバナナ」や「トロピカルパイン」など。砂糖を含んでいないので、1歳半ごろからの子供のおやつ代わりや歯みがきの後のご褒美に与えるのに向いているという。
これまでにも「すりおろしりんご」など5つの味を発売しており、今回の商品を合わせて9種類になる。多くの味を提供することで子供が飽きないようにした。60粒入り。
価格は各税別380円。全国のベビー用品店やドラッグストアなどで扱う。

2015年8月11日 日本経済新聞より

■介護給付費9・3兆円、高齢化で最高更新

厚生労働省は6日、平成26年度の介護予防を含む介護給付費が前年度比4・6%増の9兆3038億円で、過去最高を更新したと発表した。高齢化に伴い、65歳以上の利用者が過去最多の588万人(前年度比3・9%増)に達したためで、今後も給付費は増える見通しだ。同省の実態調査によると、利用者1人当たりの介護サービスの給付費(4月審査分)は全国平均で月19万1千円だった。都道府県別でみると、最も高いのは沖縄県(1人当たり)の月21万2千円で、次いで石川県、鳥取県の順だった。サービス別では、訪問介護が142万人(前年度比2・0%増)、通所介護は184万人(同比5・6%増)。施設サービス利用者は、特別養護老人ホームが61万9千人、老人保健施設が53万8千人といずれも増えた。

2015年8月6日 産経新聞より

■ユーカリ抽出物で「歯周病」抑制 ロッテが研究成果発表

ロッテは2015年7月28日、ユーカリ抽出物とその効果成分「マクロカルパールC」の研究結果を発表した。大阪大学歯学部の天野敦雄教授(学部長)と永田英樹准教授を招き、ロッテ中央研究所の基礎研究部部長、大澤謙二氏とともに、同社が25年にわたって研究してきた、歯周病対策素材であるユーカリ抽出物とその効果成分「マクロカルパールC」について講演を行った。
ロッテは15年5月、「噛むこと研究室」を設立。さまざまな研究機関や企業と連携し、最適な「噛む」機会を提供することで、「生活者の力になりたい」と活動している。また、「歯ぐきの健康」を通じて、全身の健康を推進する団体「オーラルプロテクトコンソーシアム」に7月から参画したことを発表した。

2015年7月29日 J-CASTトレンドより

■1万4000年前の虫歯を発見。治療は尖った石器でした

歯医者。って聞いただけで汗が出てきますよね。テクノロジーが発達した現代ですら痛くて怖いんですから、1万4000年前の虫歯治療なんて想像できないですよね。
あ、想像できなくていいです。というのもつい最近発見された1万4000年前の歯に虫歯治療の形跡が発見され、その研究結果が発表されたんです。これは人類の歴史で残されている一番古い虫歯治療の例となるとのこと。科学誌Scientific Reportsに発表された研究によると、この歯は北イタリアで14000年ほど前、後期旧石器時代に死んだ25歳の男性のもの。洞窟の絵画や岩石を使ったアートなどが造られていた時代ですね。この時代はちょうど、虫歯治療においても転換期だったと考えられています。これより前の時代は、おそらくツマヨウジのような道具を使って虫歯をほじほじしていた程度だったんです。でもこの時代頃から、鋭く尖らせた石器を使って(ぎゃぁぁぁ)より削り取る形の虫歯治療に移っていったようです。研究によると、鋭い岩石を使って「削ったり、てこの様に使ったり」して感染した部位を取り除いたそうです....
たぶん皆さんトップ画像を見てられなくてすぐに下スクロールしちゃったと思うんですが、それでもこれが画期的な発見であることに間違いはありません。研究では、走査型電子顕微鏡という長い名前の顕微鏡を使って歯のエナメルの拡大された画像を撮影しています。木や骨など様々な素材をテストして、治療に使われた道具が尖った石器であったと特定したそうです。
麻酔なしで、尖った石器で虫歯を削られることを考えたら私たちなんて甘やかされてるんだろうって思わざるを得ないですね。ありがとう現代文明。いやー、これで皆さんのお子さんが次に歯医者に行くのを嫌がって泣き出した時に説得する方法が増えましたね。
あのね、1万4000年前のこと考えなさい。って。

2015年7月27日 ギズモード・ジャパンより

■口の細菌、健康な歯保つ 免疫向上、岡山大解明


口の中にいるさまざまな種類の細菌が、歯茎などの歯周組織を守る免疫機能を高めることを岡山大の入江浩一郎講師(予防歯科)らのチームがマウスの実験で突き止め、24日発表した。腸内と同じく口内でも常在菌が健康維持に役立っているとしている。
チームによると、歯を支える骨が溶けるなどする歯周病は、病原菌と、口内の免疫のバランスが崩れて起きるとされ、国内では歯が抜ける原因の約6割を占める。
これまで歯周病の研究は病原菌に関するものが多かったが、チームは、人の口の中にいる300種類以上の細菌や真菌に着目した。

2015年7月24日 47Newsより

■ブクブクうがいで虫歯予防 サンスター

サンスターは、日本初のむし歯予防うがい薬「エフコート」を9月18日から薬局・薬店で売り出す。歯へのカルシウム取り込みを促すフッ素を有効成分に配合した。就寝前など1日1回5~10mlを含み、30~60秒ブクブクうがいして口内に行きわたらせる。2006年から医療用で売っていたが、65歳以上の人にむし歯が増えていることを受け、濃度を半分にして市販薬に転用した。250ml入りで希望小売価格は税込み1620円。

2015年7月15日 朝日新聞より

■虫歯や歯周病は「口の中の感染症」、リウマチ患者は要注意

関節リウマチの治療では、免疫を抑える薬を使うため、感染症に注意が必要だ。風邪や肺炎などはもちろんだが、「口の中の感染症」である虫歯や歯周病にも気をつけなければならないのはご存じだろうか。5月21日に神戸大学整形外科で開催されたリウマチ教室「リウマチとお口の管理の必要性」(司会=同科・三浦靖史准教授)では、同大学歯科口腔外科の歯科衛生士、西井美佳氏が、特に関節リウマチ患者では口の中を清潔に保つことの大切さをレクチャーした。
虫歯を放置すると細菌が全身に
口の中の病気と言えば、真っ先に思い浮かべるのが虫歯や歯周病だろう。虫歯は、口の中の細菌が食べかすや歯垢(しこう)などから酸を作って歯の表面(エナメル質)を溶かし、穴が空いてしまう状態。そのまま放置すると歯の内側(象牙質)まで進み、痛みを感じるようになる。さらに放置すれば、歯髄という神経部分にまで及んでさらに強い痛みに。それでもまだ放っておくと、神経がダメになってしまう。そうなると痛みは消えるが、血管を通って細菌が全身に回ってしまうこともある。
歯周病は、歯と歯茎の境目に歯垢がたまって細菌が増えると、歯茎が腫れる歯肉炎になってしまい、歯磨きするときに歯ブラシを当てると出血するようになる。放っておくと歯と歯茎の境目の歯周ポケットが徐々に深くなって歯を支える歯槽骨が徐々に壊れていき、最終的には歯が抜けてしまう。
いずれも細菌が原因で、「口の中の感染症」と言える。関節リウマチで一般に使われる治療薬のメトトレキサート(MTX、商品名「リウマトレックス」ほか)や生物学的製剤、ステロイド薬には免疫を抑える作用があるため、患者は口の中にトラブルを抱えるリスクが高くなる。つまり、風邪や肺炎などの感染症と同じく、関節リウマチ患者では特に注意が必要になるという。

2015年7月11日 健康百貨より

■「なぜ『かかりつけ歯科医』がいると長生きか?」星旦二氏が基調講演口腔保健シンポジウム

世界口腔保健学術大会記念「第21回口腔保健シンポジウム」が7月4日、「健康寿命を延ばす口腔保健〜かかりつけ歯科医がささえる健康生活〜」をテーマに、東京・大手町のよみうり大手町ホールで開催された。
講演では、まず医科の立場から首都大学東京名誉教授の星旦二氏が「なぜ、『かかりつけ歯科医』がいると長生きか?」をテーマに基調講演を行った。
星氏は冒頭に、1万3000人の高齢者に対して2001年から始めた追跡調査によって累積生存率を調べた結果から、「かかりつけ歯科医師のいる人の生存率は維持される」と示唆し、「予防重視の歯科受診によって口腔の衛生状態を保つことが、その後の主観的健康感や生活満足度の維持に寄与し、最終的には生存維持に役立つことが明確になりつつある」と考えを示した。

2015年7月8日 DENTAL VISION より

■日本顎咬合学会学術大会が国際フォーラムにて盛況に開催、米国歯周病学会会長の特別講演も

第33回日本顎咬合学会学術大会・総会が6月27日・28日の二日間、「新・咬合学 ―機能を表現する。機能を捉える。機能を発信する。―」をメインテーマに、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催された。開会式のあいさつに立った渡辺隆史大会長(日本顎咬合学会理事長)は、「本大会をもって3年間にわたる会長職を退任するが、会員諸氏の協力に心より感謝申し上げる。医療が進歩する中ではスキルを身につけるだけでなく常に科学的な根拠が求められる。本会の学術大会は幅広い内容を網羅することが大きな特徴である。参加者に必要なテーマが見つかり、患者さんの健康への寄与につながることを期待する」と述べた。大会プログラムは、開会式に続いて行われたアメリカ歯周病学会会長の特別講演に始まり、公開フォーラム、シンポジウム、各種講演、テーブルクリニックなどが二日間にわたって行われ、多数の歯科関係者が来場した。

2015年6月30日 歯科 News & Topics | DENTAL VISIONより

■正しい知識でお口を健康に

長崎市戸石町の橘地区子育て支援センター「風の子らんど」でこのほど、0~3歳の乳幼児と保護者を対象とした歯磨き講習があり、6組13人の親子が虫歯の予防法や口の健康などについて学んだ=写真=。
同市矢上町のたかかぜ歯科主催。口の健康や虫歯について正しい知識を学んでもらうことで、子育てを応援しようと、2007年から実施し9回目。
この日は、同歯科の高風亜由美副医院長と歯科衛生士の計3人が講演し、ぶつかって歯が抜けた場合の口のけがの対処法や上手な歯磨きの仕方など四つのテーマについて解説。歯を強くする子ども向けのお菓子の試食や仕上げ磨きに便利な道具の紹介などもあった。
長崎市かき道2丁目の主婦、田山友美さん(30)は「分かりやすい内容ばかりだったので、教えてもらったことを実践していきたい」と話した。

2015年6月28日 長崎新聞より

■創立60周年を記念して記念大会と書籍発刊を予定―日本歯科技工士会・社員総会

日本歯科技工士会の第4回社員総会が6月20日、東京・市ヶ谷の歯科技工士会館で開催された。報告では、「歯科技工士法制定および日本歯科技工士会創立60周年地域交流記念大会」が、本年10月17日に福岡県福岡市の「ソラリア西鉄ホテル」で開催される予定が示された。また、創立60周年を記念して、歯科技工士業務の周知を図ることを目的とした書籍『歯科技工のおもしろさ―未来の歯科技工士へ―』を出版することも明らかにされた(本年10月予定)。主に就職前の高校生を対象とし、発刊後は高校や地域の図書館への寄贈を計画する。
冒頭のあいさつに立った杉岡範明会長は、「まず、懸案であった歯科技工士国家試験の全国統一化に関わる歯科技工士法の一部改正と、歯科技工士に係る人事院規則の一部改正が実現したことを報告する。今回の成果により会員が求める良好な歯科技工経済の実現に向け、一歩前進したことを確信する。組織の代表は会員の声に耳を傾け、行政、政治、関係団体との渉外活動に臨まなければならないという信念を持っている。背負う役割の重さと期待の大きさを自覚し、さらに邁進していきたい」と述べた。

2015年6月25日 DENTAL VISIONより

■<歯周病菌>大事な口のケア インフル感染助長する可能性

口の中にある歯周病菌の一つが、その人のインフルエンザウイルス感染を助長している可能性があるとの研究結果を、日本大の落合邦康教授(口腔=こうくう=細菌学)らのチームがまとめた。口の中の細菌には、タミフルなどの抗ウイルス薬を効きにくくしたり、ウイルスの増殖を助けたりするものもあり、インフルエンザ対策での口のケアの重要性がますます注目される。
インフルエンザウイルスは、人の細胞表面にくっつくと細胞内に取り込まれるが、そのままでは感染する能力がない。増殖するためには、人の細胞内外にある特定の酵素の働きで、ウイルス表面のたんぱく質に変化が起きることが必要になる。
日本歯周病学会で成果を報告したチームは、昨冬流行した高齢者が重症化しやすいA香港型(H3N2)ウイルスで実験。このウイルスは呼吸器系の細胞にある酵素の働きで感染能力を得ることが分かっているが、細胞とウイルスに歯周病の原因となる「ジンジバリス菌」の培養液を混ぜると、呼吸器系にある酵素を混ぜた時と同じように、細胞へのウイルス感染が広がった。
さらに、ジンジバリス菌が作る複数の酵素のうち「ジンジパインRpg」が、ウイルスに感染能力を持たせることも突き止めたという。
落合教授は「高齢者は免疫力が弱まっており、口のケアが悪いと、インフルエンザ感染と重症化の危険性が著しく増加する可能性がある」と指摘する

2015年 6月23日 毎日新聞より

■小児がん研究で全国組織 医療機関の連携強化図る

年間2千~2500人が発症する小児がんの研究・治療に国内の医療機関が一体となって取り組む目的で、NPO法人「日本小児がん研究グループ」が設立された。これまで病名や地域ごとに分かれていた研究団体を一つにまとめ、連携を強化する。水谷修紀理事長(東京医科歯科大名誉教授)らが20日、名古屋市で記者会見して発表した。発表によると、日本小児がん研究グループには約160の大学病院や小児病院が参加。小児がんには白血病や脳腫瘍、神経芽腫などさまざまな種類があり、共同でがん細胞の検体を保管したり、検査体制などのインフラを共有したりして、効率的な治療を目指す。

2015年06月20日 時事通信

■日本の歯科技工士は存亡の危機 国会内で「保険でよい歯科医療を」集会

「保険で良い歯科医療を」のスローガンの国会内集会が2015年 6月 4日、東京の衆議院第1議員会館で開かれた。 全国から集まった400 人を超える歯科医、歯科技工士、歯科衛生士らと、40人以上の国会議員、秘書らが参加した。
歯科衛生士も待遇改善が必要
集会では、1992年から歯科関係職が協同で活動している「『保険で良い歯科医療を』全国協議会」はじめ、歯科技工士会、全国保険医団体連合会などの代表が、国の低医療費政策で歯科医療費が10年以上も増えていないため、さまざまな問題が起きていることを訴えた。
たとえば、義歯などを作る歯科技工士は低賃金、長時間労働で、卒業後 5年以内に75%もが離職している。66%が週70時間以上働き、37%はほとんど休みが取れない状態なのに38%は可処分所得が 300万円以下という惨状だ。歯科医が払う技工料は事実上、市場価格で、国が中国などからの安価な輸入義歯を認めているなどから低めで、国家資格である歯科技工士の職種自体が存亡の危機にひんしている。
歯科診療所に勤め、診療補助や口腔ケアなどの予防を担当する歯科衛生士も、診療報酬は十分とはいえず、主に経済的な理由から 3割の診療所は雇用していない。
高い窓口負担や自費診療が患者の受診を妨げている要因だとして、関係団体は保険で良い治療が受けられる歯科医療の実現をめざす。
集会はこのために(1)窓口負担の大幅軽減(2)保険のきく歯科治療の範囲の拡大(3)歯科技工の引き上げ(4)歯科技工士、歯科衛生士の地位向上と待遇改善(5)歯科健診の充実(6)歯科診療報酬の引き上げ、を求めるアピール文を採択した。

2015年6月16日 J-CASTニュース

■あなたはどっち?虫歯に「なりやすい人」と「なりにくい人」の特徴

・虫歯になりやすい人となりにくい人がいる
虫歯がない健康な歯は、アンチエイジングの基本です。しかし、毎日の歯磨きを念入りに行うなど、かなり歯の健康に気を使っている方でも、虫歯になってしまう方が案外多いということをご存じでしょうか。
その反面、あまり歯には関心がなく、歯磨きもササッと短時間で終わらせているのに、全く虫歯にならない方も実は多いのです。
つまり、世の中には虫歯になりやすい人となりにくい人がいるのですが、いったいこの違いはなにが原因なのでしょうか。
・虫歯のなりやすさには2つの原因が大きく関係している
虫歯のなりやすさ、なりにくさは、歯の強さなどの遺伝の影響も多少はあります。しかし、遺伝よりももっと大きな原因としてあげられるのが、唾液の量と質、そして噛み合わせのバランスです。
唾液は、お口の中を洗い流して虫歯菌や歯周病菌が増えないようにする作用や、菌を殺菌する作用、食後の酸性になったお口の中を中性に戻して、歯が溶けないようにする作用など、様々な働きをしています。
また、食事の時に酸によってわずかに溶かされた歯の最表層のエナメル質を再石灰化という作用によって元に戻す働きなどもしています。
・唾液が少なくネバついていると虫歯になる
ところが、唾液の量が少なくなり、ネバついてくると、まずお口の中が唾液で洗い流されなくなってしまいますので、虫歯菌や歯周病菌が増えてしまいます。そして、食後のお口の中が唾液でなかなか中和されないので、酸性状態が長時間続くことになります。するとエナメル質が酸によって溶かされる時間が長くなり、唾液による再石灰化が追い付かなくなってしまい、虫歯になってしまうわけです。
・噛み合わせのバランスが悪いと虫歯になる
噛み合わせのバランスも虫歯のなりやすさに大きく関係しています。例えば、上下の前歯であまり噛んでいない方の場合、本来前歯で負担するはずの噛み合わせの力が奥歯に掛かってしまいます。
すると、通常よりも強い力が歯の表面に掛かりますので、エナメル質に細かいヒビ割れが生じ、そこから虫歯になってしまうのです。
つまり、奥歯に限らず、噛み合わせの力が通常よりも強く掛かる歯は虫歯のリスクが増えてしまうわけです。
・噛み合わせのバランスと唾液の量が関係している場合も
唾液の量と噛み合わせのバランスは、一見、相互には関係していないように思われますが、実は噛み合わせのバランスが唾液の量を少なくする原因になっている場合があるのです。それは、上下の前歯が全く噛んでいない開口と呼ばれる状態です。
開口の方は、意識しないと上下の唇が閉じないため、常にお口が開いている状態になります。すると、必然的に口で呼吸することになりますので、お口の中が乾燥して唾液の量が減ってしまうドライマウスという状態になってしまうのです。
・虫歯になりにくい人は噛み合わせが良くて唾液がサラサラ
つまり、虫歯になりにくい人というのは、虫歯になりやすい人とは逆に、全ての歯の噛み合わせのバランスが良く、サラサラの唾液が沢山出ている人なのです。
ですので、もし、なんとなく奥歯だけに噛む力が掛かっているような気がしたり、唾液の量が少ないと感じるようなら、虫歯予防のためにも矯正治療などを検討する必要があるかもしれませんね。

2015年06月13日 HUFFPOSTSOCIETY より

■歯周病原因菌を育てる酵素、宇宙で結晶化し立体構造を解明 - JAXAなど

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月10日、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」での実験を通じて、世界で初めて、歯周病原因菌の生育に必要なペプチド分解酵素DPP11の詳細な立体構造を明らかにしたと発表した。
同成果は岩手医科大学薬学部の阪本泰光 助教と昭和大学薬学部の田中信忠 准教授、長岡技術科学大学工学部の小笠原渉 准教授、JAXAの太田和敬 主任開発員らの研究グループによるもので、6月9日に英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。
DPP11は歯周病原因菌生育のエネルギー吸収に重要な役割を果たしており、その働きを知ることは歯周病治療薬の開発につながると考えられている。今回の研究では、「きぼう」で結晶化したDPP11の構造をX線結晶構造解析という手法を用いて調査した。宇宙で結晶化したDPP11は地上で結晶化したものより高品質なため、より高い分解能で立体構造を明らかにすることができたという。
同研究グループは「今後は、ほかの微生物DPPやDPPに結合する化合物などとの複合体についても宇宙で結晶化を行っていく」としている。

2015年6月13日 マイナビニュースより

■イルカのお口見習おう 歯科検診で虫歯ゼロ 神戸

歯と口の健康週間(4~10日)に合わせ、イルカの歯を検診するイベントが7日、須磨海浜水族園(神戸市須磨区)で開かれた。雌のバンドウイルカ「ラヴ」の歯を調べてみると、虫歯は1本もなし。県歯科医師会は、親子連れらに「イルカを見習って虫歯予防を」と呼び掛けた。歯の健康について考えてもらおうと、同医師会と同水族園が昨年に続き企画。子どもたちに大人気のイルカショーの後に開き、約千人が見守った。ラヴが“歯科検診”を受けるのは2年連続。歯科医が長い柄のついた鏡を使って約80本ある歯を真剣な顔つきで調べ、「虫歯はありません」と報告すると、会場からは拍手が起こった。観覧者には歯ブラシのプレゼントも。同医師会広報担当理事の西尾嘉高さん(53)は「間食の後にお茶を飲むだけでも虫歯予防になる。歯並びなども含め、気軽に相談するかかりつけ医を持ってほしい」と話した。同水族園では10日まで、クジラの歯やサメの骨格標本などがあるパネル展が開かれている。

2015年6月7日 神戸新聞より

■歯周病菌で糖尿病が悪化…日本歯科大臨床教授

倉治ななえ・日本歯科大病院臨床教授が4日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、歯周病の原因となる菌は、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の働きを弱めて糖尿病を悪化させるほか、心筋梗塞や脳梗塞など様々な病気の原因になると説明した。
歯周病の予防には、口の中のケアが大事とし、「『フッ素入り歯磨き剤』を使う」、「歯ブラシはぬらさない」など正しい歯磨きの仕方を紹介した。
歯科医を選ぶコツについては、歯磨き指導に力を入れていることや複数の治療方針を示してくれることを挙げた。

2015年06月04日 ヨミウリオンラインより


■口のトラブル 予防のカギは

和久田
「『歯と口』をテーマに、赤松アナウンサーとお伝えします。」
赤松
「今日、6月4日から1週間は、『歯と口の健康週間』です。」
阿部
「『虫歯の日』なんていう言い方もありましたけどね。」
赤松
「そうですね。
その虫歯については、かつては高校生以下の子どもの9割に虫歯がありました。
しかし最近は予防が進んで、虫歯のある子どもは減っているんですね。」
和久田
「虫歯が減っているというのは知らなかったですね。」
赤松
「代わって最近注目されているのが、こちら。
このように歯列がガタガタしていたり、上と下の歯がかみ合わなかったりして、歯並びに問題があるケースです。
また、歯周病などにかかる子どもも少なくありません。
こうした子どもたちの口の中のトラブル、実は普段のちょっとした習慣で防ぐことができるんです。」
こどもの歯並び カギは「口の開き」
小学4年生の石川瑠衣士(いしかわ・るいじ)くん。
上の前歯が出てきてしまい、3か月ほど前から歯並びの治療を始めています。
25年で、およそ4,000人の子どもの歯並びを診てきた相田能輝(あいだ・よしてる)さん。
石川君の場合、原因として指摘したのは…。
いつも口が開いていることです。
上唇が上がってしまっていますよね。
上唇は前歯を抑える役割を果たしますが、それができないため、前の歯が斜めに飛び出してしまったのです。
石川瑠衣士くん
「別に大丈夫じゃないかと思っていたけれど、先生に言われてから、友達とか見たらみんな口を閉じていた。」
さらに、口が開いていると舌の位置が変わり、歯並びに影響することもあります。
舌は、上あごにくっついている状態が、正しい位置とされています。
ところが口が開いていると、鼻ではなく口で呼吸する「口呼吸」になってしまいがちです。
空気の通り道を確保するため、舌が、正しい位置から下がってきます。
すると、舌が上の歯を押し出してしまったり、下の歯を押し出してしまったりという影響が出てくるのです。
相田先生は石川君のお母さんに、「食べ方」の問題を指摘しました。
母 春香さん
「かんでいる間にお茶で流し込む。
かむ習慣が本当にない。
気付くと軟らかいものばかり食べていたり、硬いものを『かめない』と言ったり。」
相田さんは、石川くんの口が開いてしまうのは、食事の時によくかんでいないため、口の周りの筋力が弱いのが原因の1つだと見ています。
歯科医 相田能輝さん
「正確に唇を閉じたり、顔の筋肉をつかう癖がついていない。」
石川くん、最近は食事の時によくかんで食べるよう気をつけているそうです。
矯正学が専門の葛西一貴(かさい・かずたか)教授は、歯並びが悪くなることを予防するには、早い時期からの取り組みが重要だといいます。
日本大学 松戸歯学部 葛西一貴教授
「永久歯列に生えかわる小学生の時期が最も大事な時期になるので、口を閉じるとか正しくかむとか、基礎的な、根本的なところをきちんとすればいい歯並びになる。」
「口の開けっぱなし」 健康への影響も
口の筋力がなく開けっぱなしになると、歯並びだけでなく健康にも関わってきます。
内科医の今井一彰(いまい・かずあき)さんです。
内科医 今井一彰さん
「手を使わずに(口で吹いて)ぴゅーっと伸ばして。」
子どもの口の筋力がついているか確かめるときに使うのは、おもちゃ。
風船をうまく膨らませられない子どもなどは、口の周りの筋力が十分に使えていないそうです。
今井さんがこうした診察をしているのは、口を開けたままの口呼吸だと、病気になるリスクが高まるからです。
口の中の細菌は、唾液が殺菌・消毒をしています。
しかし口が開いていると、唾液が乾き、口の中の雑菌が増えてしまいます。
すると、歯周病の悪化を招いたり、免疫力が低下し風邪などにかかりやすくなります。
歯周病からリウマチなど、ほかの病気につながることもあります。
「口の筋力」鍛えて 健康も 歯並びも改善
そこで今井さんが、口の周りの筋力を鍛える方法として考案したのが、こちら。
その名も、「あいうべ体操」。
口を大きく「あ」「い」「う」「べ」と開くことで、ふだん動かさない筋肉をしっかり動かします。
1日30セットがめやすです。
この体操をすると舌にも筋力がつき、正しい位置に戻ってきます。
健康への効果にも、歯並びの改善にもつながるそうです。
内科医 今井一彰さん
「(口は)命の入り口であると同時に、病の入り口でもある。
私たち一人一人の心がけによって、どちらに変わるのか決まってくる。」
「あ~い~う~べ~。」
病気の予防として、あいうべ体操を取り入れる小学校も各地で増えています。
福岡市内のこの小学校では、毎朝あいうべ体操を行っています。
以前は、全校児童の半分がインフルエンザにかかったこともありましたが、最近はその数が減ってきたといいます。
福岡市立北崎小学校 養護教諭 塚元依子さん
「ここ2~3年は多くて2割、少なくて1割で(インフルエンザが)収まっている。
(体操の)効果が見えてきたかなと思う。」
歯と口の健康 “習慣”がカギ
阿部
「口を開けていると、口呼吸をしていると、それだけで歯並びや病気にも影響してくるというのは驚きですね。」
赤松
「そうなんですよね。
口が開いていて口の中の環境が悪くなる、するとリウマチだけではなくて、糖尿病や肺炎などさまざまな病気にもつながるとして、先月(5月)開かれた日本歯周病学会でも注目を集めていました。」
和久田
「『口は病の入り口』というお話もありましたが、普段から食事のしかたと呼吸のしかた、気を付けておいた方がいいんですね。」
赤松
「私も自分の子どもをちゃんと見ようと思いました。
子どもだけじゃありません、大人やお年寄りも、口を開けっぱなしにしていると、歯並びや病気、そしていびきなどにも影響があるそうですからご注意ください。」
阿部
「本当にちょっとした習慣とか癖とか、気を付けないといけませんね。」
赤松
「また、アレルギーなどによる鼻づまり、これも口呼吸の原因の一つです。
ですからその場合は、耳鼻咽喉科を受診してください。」

2015年6月4日 おはよう日本より

■6月4日は「虫歯予防デー」 歯のケアにも高い関心を持つ男性が増加

6月4日は「虫歯予防デー」。近年、美容に高い関心を持つ男性が増え、メンズ化粧品なども続々と発売されている。では、肌や髪のケアなどと同様、大事な身だしなみのひとつであるデンタルケアについてはどうなのだろうか? ORICON STYLEでは、20~40代の男性を対象に「オトコの歯磨き」の実態について調査。その結果、肌のケア同様、デンタルケアにも相当気を使っている男性が多いことがわかってきた。“歯科医”GReeeeNが開発した歯ブラシ全国発売
・歯磨きは社会人として当然のエチケット
まず、朝・昼・夜のうち「あなたが1日の中で歯磨きをするタイミングは?」という質問では、【夜】が85.6%と最も多く、次いで【朝】が81.7%。【昼】は21.8%と少なかった。特に多いのが【寝る前】と【朝食後】だったが、【昼】も磨いている人に関しては、「お客様や同僚に不快な思いをさせないように」(愛知県/20代)、「接客をするうえで、口臭が気になるから」(熊本県/40代)など、“社会人として当然のエチケット”と考えている人が多かった。1回の理想の歯磨き時間がおよそ3分と言われているなかで、「あなたの平均歯磨き時間は?」という質問では、【2~5分】が56.2%と最も多く、次いで【5~10分】が20.5%となった。中には【20分以上】と答える猛者もいたが、これは手歯ブラシによる歯磨きだけでなく、様々な歯磨きグッズを使って歯のケアをしている男性が多いためだ。
「歯磨きや口のケアに使用しているものは?」と質問してみると、やはり【手歯ブラシ】(78.9%)、【練り歯磨き粉】(43.7%)のふたつが多かったが、全体の約5分の1にあたる20.6%が【電動歯ブラシ】と回答。【歯間ブラシ】【デンタルフロス】もともに10%が使用していることがわかった。「歯と歯の境目と、歯と歯茎の境目を入念に磨く」(東京都/40代)、「練り歯磨き粉は普通のものとフッ素入りのものを2種類使用する」(青森県/30代)と、普通の歯ブラシでは届きにくい歯垢の除去にも気を使っている人が多い様子。
・歯・口に関する悩み1位は【口臭】
デンタルケアに気を使っている人ならご存知だと思うが、たまった歯垢にはびこる細菌は、口臭の原因にもなる虫歯や歯周病などを引き起こす。「日常で感じている歯・口に関する悩みは?」という質問に対しては【口臭】が49.9%と一番多かった。自分で目視可能な虫歯と違い、日本人の約8割がかかっていると言われる歯周病についてはほとんど自覚症状がなく、気づかないうちに悪化してしまうことも多いという。しかし、「歯磨きに関する悩みはありますか?」という質問に対しては、【歯と歯の隙間がうまく磨けない】が32.9%、【歯と歯茎の間の磨き残しが気になる】が30.6%と、突出して多い数字となったことからもわかるように、いくら丁寧に歯磨きしても歯垢を取りきれないことが多い。
マッチョ歯科医として様々なメディアに登場しているパトリア歯科 院長の嶋田泰次郎先生によると、「歯のケアと筋肉のトレーニングは一緒。継続してケアしていくことが大事」だという。そこで、電動歯ブラシを使うときの歯磨きのポイントについて聞いてみると、(1)「ヨコ磨き」で1本1本丁寧に磨くこと (2)ちゃんとブラッシングできているか、鏡で確認する (3)ブラシを歯に当てる角度は「斜め45度」 の3点が重要とのこと。「時間をかけて磨ければいいというものではないです。正しい磨き方で効率よく磨きましょう」と続ける。
歯は一生もの。虫歯や歯周病になる前に原因菌を取り除き、80歳になっても自分の健康な歯で美味しい食べ物を食べたいものだ。「虫歯予防デー」をきっかけに、自身の歯磨きスタイルについて今一度考えてみては?
※回答はすべて複数回答
<調査概要>
調査時期:5月21日(木)~5月27日(水)
調査対象:合計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員20~40代男性(有職者、毎日歯磨きをする人)、合計1000名)
調査地域:全国
調査手法:インターネット調査

2015年6月4日 オリコンスタイルより


■アナトミーアートと人体標本、神奈川歯科大学資料館で公開

神奈川歯科大学名誉教授の横地千仭氏が手がけたアナトミーアートと人体標本の数々が6月2日、神奈川歯科大学資料館(神奈川県横須賀市)で公開された。
アナトミーアートとは、解剖学を基礎とした絵画や立体的なフィギュアで、横地氏は96歳を超えた今も、リアルでユーモアあふれる作品を精力的に制作している。横地氏は、「〝生と死は表裏一体。生についてユーモアをもって語ることができるなら、死も同様に語ることができる〟という発想が根底にある」と述べている。作品の数々を紹介する「アナトミーアート展」は、7月6日(月)から13日(月)まで、東京・日本橋人形町の「カフェスト」で開催される。

2015年6月3日 歯科 News & Topics | DENTAL VISION より

■歯の喪失2大原因引き起こす生活習慣

高齢になるにつれ、歯の数は少なくなる。40~45歳では平均1本だった歯の喪失が、60~65歳では平均6本にまで増える。もし、読者が40代だとすれば、退職するまでの20年間で平均して5本くらいの歯を失うことになる。そして、後期高齢者(75歳以上)では平均10本弱、2人に1人の割合で総入れ歯を使っている。インプラントなど歯科の技術は日進月歩の勢いで進んでいるが、もともと生えている、健全な歯の機能が戻ってくることはない。よって、今ある歯をいかに維持していくかが大切になる。
歯の喪失の大きな原因は2つある。一つは虫歯で、もう一つが歯周病だ。虫歯も歯周病も主な原因は歯垢(プラーク)にあるので、歯と歯茎の周りのプラークを歯ブラシやデンタルフロスによって除去する必要がある。そのためには朝、昼、晩の1日3回の歯磨きを欠かさずに行うこと、なかでも夜の歯磨きが一番大切だ。就寝中は、唾液があまり出ないので虫歯菌や歯周病菌が繁殖しやすいからだ。
歯の喪失が進んでブリッジや義歯が増えるほどメンテナンスは難しくなる。歯科医院での定期検診は、1本も欠損のない人で1年に1回、1本でもブリッジや義歯、インプラントがある人は、6カ月に1回の割合で受診したい。ところで歯ぎしりや食いしばりでも歯が悪くなる人がいる。そのまま放置しておくと、歯がすり減るだけでなく、欠けたり折れたりするし、インプラントやかぶせたものまで破損する場合がある。歯周病も悪化する。顎(あご)の関節が痛んだり、口が開かなくなったりする顎関節症の原因になり、肩こりや頭痛なども引き起こすことがある。

2015年5月31日 プレジデントオンラインより

■噛んでキレイになる “美”を応援するカフェ限定オープン

キレイを目指してメイクや髪型、ファッションなど、努力&研究を重ねている人も多いはず。そんな女性たちに向け28日、健康な歯とキレイを応援する「美噛むプロジェクト」の限定カフェ「美噛むカフェ」が東京・渋谷のsuzu caféに限定オープン。店内ではキレイになるためのワークショップイベントも開催された。
オープン日の店内では、ガムを噛んで老け顔を防止する「美噛むエクササイズ」ワークショップが開催。歯科衛生士で表情筋トレーナーの内田佳代先生が講師として登場し、「しっかり噛むことは女性の美に必要なこと。噛むことを意識し、顔の筋肉を使うことで咀嚼筋や表情筋が刺激され“たるみ”や“シワ”の予防になり、アンチエイジングにも繋がります」と、噛むことの重要性が紹介された。
また、ガムを噛みながら日々の生活の中で実践できるエクササイズも披露。参加者にガムが配られエクササイズに挑戦。大きく口を動かし右・左・犬歯の後ろ・前歯と各10回ガムを噛むことで顔をスッキリ引き締める「美噛むエクササイズ」。そして、キュッと口を閉じ、舌で唇の周りをグルグルと押さえつけるようにしてゆっくり回す、二重アゴ防止の「舌グルグルエクササイズ」を体験した。
内田先生は「一時的に顔の筋肉を動かすのではなく、続けることが大切です。ゆっくり食事が出来ず噛むことを意識できない時でも、ガムがあればできるエクササイズなので、ぜひ試してください」とメッセージを送った。
「美噛むカフェ」は6月10日まで2週間限定。営業時間は午前11時~深夜0時。カフェ開催期間中には、管理栄養士の浅尾貴子先生が考案した「美噛むメニュー」も用意。根菜やナッツなどの歯ごたえのある“しっかり噛む食材”を使い、咀嚼でキレイを応援する。

2015年5月28日 オリコンより

■子供の歯列矯正ご注意 昨年288人…転院相談の56%に不適切治療

歯並びやかみ合わせをよくする歯列矯正で、不適切な治療を受けていた子供が昨年1年間で少なくとも288人いたことが日本臨床矯正歯科医会の調査で分かった。同医会加盟の専門医院に転院相談のあった患者(517人)の半数以上に上り、他院で7年間通院して改善されないケースもあった。初めて調査を実施した同医会は「技術がないのに安易に矯正治療を行う歯科医が増えている」と注意を呼びかけている。歯列矯正は、歯に取り付けた金属にワイヤを通し、2、3年かけて歯を動かす「マルチブラケット法」が主流。治療後も歯を保定するため一定期間、「リテーナー」という装置を着ける。ほとんどの場合、健康保険が適用されず、費用は60万~120万円程度かかる。矯正歯科専門の開業医らでつくる同医会は今年1月、治療途中に他院から転院の相談があった18歳以下の患者について初の調査を実施(203医院回答)。昨年1年間で517人から転院相談があり、うち半数以上の288人(56%)が、頭部のエックス線検査など必要な検査を受けないまま、装置を取り付けられるなど不適切な治療を受けていた。専門ではない歯科医院で治療を受けていた患者が半数以上を占め、治療の必要がないのに5歳で歯列矯正を始めたり、7年通院してもかみ合わせが治らなかったりするケースもあった。国民生活センターでも歯列矯正を含む18歳以下の歯科治療の相談件数は増加傾向。平成22年度は40件だったが、25年度は70件、26年度は80件に上った。契約に関するトラブルが大半を占め、10年以上受け口(上の前歯が下の前歯より奥にある状態)の治療を続けた結果、悪化したケースもあった。かむことの少ない現代の食生活を背景に、12~20歳未満の子供の4割以上が歯並びに問題があり、矯正治療を受ける子供が増えている。同医会の前田眞琴副会長は「専門知識や技術のある歯科医師かどうか確認してから治療を受けてほしい」と話している。

2015年5月26日 産経新聞より

■『手裏剣戦隊ニンニンジャー』と『Go!プリンセスプリキュア』が音声で歯みがきを応援してくれる“サウンドハブラシ”2種が登場

『手裏剣戦隊ニンニンジャー』と『Go!プリンセスプリキュア』が音声で歯みがきを応援してくれる“サウンドハブラシ”2種が登場【動画あり】
(C)テレビ朝日・東映AG・東映 (C)ABC・東映アニメーション
応援音声とメロディで楽しく歯みがきをしよう
 バンダイは、歯ブラシを立てるスタンドから子どもの歯みがきを応援するヒーロー・ヒロインの音声と、メロディが流れる歯ブラシ“サウンドハブラシ”(全2種、918円[税込]/850円[税抜])を『手裏剣戦隊ニンニンジャー』と『Go!プリンセスプリキュア』の2キャラクターで2015年7月4日より順次発売する。
以下、リリースより。
♪ヒーロー・ヒロインの応援音声とメロディで楽しく「歯みがき」♪ 「サウンドハブラシ」2015年7月4日(土)から順次発売
~「約2分間の歯みがき順指導」を小児歯科専門医が推奨~
本商品は、大人が子どもの生活習慣付けに最も苦労することのひとつといわれる「歯みがき」を楽しく実施いただくために開発した商品です。
ハブラシスタンドからハブラシを抜くと、約2分間、番組主題歌のメロディと共に、「上の歯の表側を磨きましょう」といった、上の歯の表側・裏側、下の歯の表側・裏側と、歯を順番に磨くように促すセリフと、「忍びなれども忍ばない、みがいてあっぱれ!」など、ヒーロー・ヒロインの特徴を生かした応援のセリフが流れ、子どもが飽きることなく丁寧な「歯みがき」を行うことが可能です。
なお、本商品については、「子どもの大好きなキャラクターが歯みがきの仕方を教えてくれる点が、楽しい歯みがきの習慣付けになる」という点から、日本大学松戸歯学部小児歯科の前田隆秀名誉教授より推奨を得ました。
商品の主な販売ルートは、全国のドラッグストア・スーパー・量販店の日用品売場、玩具店などで、主なターゲットは3歳~6歳の男女です。

2015年5月25日 ファミ通.comより

■東京都・神宮前に、ガム約8,000粒で作ったガムのウエディングドレスが登場


「美噛むプロジェクト」(主催: モンデリーズ・ジャパン、リカルデント)は5月28日~6月10日、女性の健康な歯づくりや美を体感できる「美噛むカフェ」を「SUZU CAFE神宮前店」内(東京都渋谷区)にオープンする。6月4日~10日の「歯と口の健康週間」に先駆けて企画されたもの。このカフェでは、ガム約8,000粒で作ったガムのウエディングドレス「Cleanliness」が披露される。東京藝術大学大学院出身のアーティスト・寺嶋孝佳さんらの協力のもと、約8,000粒のガムを使って制作されたもの。ドレスの後ろに立って、花嫁風の写真撮影も楽しめる。
○噛んで食べて美しくなる食事やエクササイズも紹介またカフェでは、管理栄養士の浅尾貴子さん監修のもと、噛んで食べて美しくなる「美噛むメニュー」を提供。抗酸化作用(アンチエイジング効果)のある食材や咀嚼回数が増える食材を使い、噛むことの効果(体脂肪ブロック、免疫力アップなど)で女性のキレイを応援するという。メニューは、咀嚼促進スイーツ「おいもほり」(税別)、彩り野菜の「ホワイトカレー」(税別1,190円)、噛んで楽しい「5種の根菜サラダ」(レギュラー/税別930円、ハーフ/税別650円)の3品。さらに歯科衛生士で表情筋トレーナーの内田佳代さん監修で、自宅や会社でできる「美噛むエクササイズ」を紹介。カフェ内装は、歯を丈夫にする牛乳由来成分「CPP-ACP」をイメージしたピンクの牛柄をポイントにデコレーション。インテリアやデコレーションの一部に隠れた牛がいるので、"隠れ牛"探しも楽しめるとのこと。営業時間は、11時~24字(5月28日のみ12時オープン)。

2015年5月21日 マイナビニュースより

■歯医者さんが推奨する「舌」のお手入れ

歯はしっかり磨いている人でも、けっこう怠りがちな「舌」のお手入れ。あなたはどれくらいの頻度で行っていますか? アメリカの人気女性誌「Women's Health」が、歯科医の解説を取り上げています。
ニューヨークの美容歯科医であるマーク・ローエンバーグ氏によると、舌をキレイにするには専用のかき取り棒などを使って表面をこそげるのが基本とのこと。歯ブラシでやってしまいたい人は、ブラシで舌を磨いてもかまいません。
歯医者さんが推奨する「舌」のお手入れ
なるべく喉に近い奥から手前に向かって何度か舌の表面を掃除していきます。朝でも夜でもいいので、なるべく1日1回はこれを行うようにしましょう。
とりあえず、ちょっと鏡で自分の舌を見てみてください。舌の表面に亀裂が多い人は特に要注意です。割れていること自体は問題ないのですが、亀裂に細菌が潜んで舌の汚れが溜まりやすくなります。また、同様に味覚芽(舌のボツボツした突起)が出ている人にも同じことが言えるそうです。
舌の汚れは、口臭の原因の1つ。また、舌が雑菌の温床となるとプラークが増え、歯周病や虫歯の原因にもなります。口臭予防とお口の健康のためにも、歯磨きのついでに「舌磨き」も始めてみてくださいね。

2015年05月07日 マイナビスチューデントより

■キヨスクで縦に置かれても、一目でわかるマークにしました -ロッテ キシリトールガム

ガムの概念をひっくり返す「甘いけど歯にいい」甘味料――。ロッテからデザイン依頼を受け、キシリトールガムの説明を聞いたとき、歯の健康をイメージさせる「デンタル」というコンセプトを瞬時に思いつきました。商品の中身とともに、画期的なデザインで新たなチューインガムのスタンダードを築き上げようと考えたのです。
「デンタル」という視点からパッケージの色を考えたとき、お菓子などに使う赤やオレンジなどの暖色系は「甘い」印象を与えるので真っ先に除外しました。反対の寒色系で候補を探ると、行き着いたのが誰もが知る「青」と「緑」。青は空や海をイメージさせる一方で、緑はキシリトールが植物の白樺の樹液などからとれることに直結する。ただ単なる緑だとおとなしい。こうしてたどり着いたのが、ピカピカに光らせた緑。これは表面に透明のフィルム、真ん中にアルミ箔、内側に紙という3層でできた包装紙から、真ん中のアルミ箔の光を利用したものでした。
マークを作ったのは、粒タイプやタブレットなどいろいろな種類が店頭で離ればなれに置かれても、ひと目で「キシリトール」とわかるようにするためです。デザインをするうえで手がかりにしたのは歯医者の看板。奥歯を横から見たマークが使われていることがほとんどなのですが、歯科治療においての痛さと、食べるという行為は正反対です。そこで思いついたのが、真上から奥歯を見てあげるということ。これなら、ひと目見ただけでは奥歯だとわからずに、マークとしては機能する。それに90度回転させてみても同じ形に見える。駅構内の「キヨスク」などで縦に置かれて一部分しか見えなくても、ひと目でわかるものになると考えました。
マークを縁取る色には、パッケージで使えなかった青を使いました。白の上に青を重ねてソリッドな質感にすることで、マーク全体を目立たせています。マークの真ん中の星形部分も同じく青にしようと最初考えましたが、それだとおとなしすぎて目立たないし、どうしても歯みがき粉っぽくなってしまう。だから、お菓子らしさを表すために赤を使いました。暖色が入ることで寒色も引き立ち、華やかな印象も生まれました。
では、青の外側を縁取るシルバーのラインは何か。これは、緑と青という近い色を隣り合わせにせず、それぞれの色味を保たせるための工夫です。また、印刷でわずかなズレが生じたときに、青の下に敷かれた白がはみ出さないようにシルバーのスペースが役割を果たしています。
ロゴのデザインで心がけたのは「XYLITOL」という文字をいかにクリアに見せるか。「X」と「Y」を見ると、2つの英字はくっついていることがわかります。英字の字間をすべて均等にすると、右側が空いたXと左側が空いたYの間隔は実際よりも大きく見えてしまうからです。文字の間隔一つとっても、手に取る人に違和感を与えるデザインでは、ロングセラーにはなりません。

2015年5月5日 プレジデントより

■在宅医療、口腔ケアの支援センター開設

患者の自宅で治療や口腔こうくうケアを担う人材の育成などを目指し、福井県、県医師会(福井市大願寺)、県歯科医師会(同)は23日、「県在宅医療サポートセンター」と「県在宅口腔ケア応援センター」を開設した。
県によると、がんや虚血性脳疾患などで在宅療養中の県内の患者は4426人(昨年9月現在)で、今後、増加の一途をたどると予想される。患者宅で検査、治療、生活指導などを行うには専門的な知識やノウハウが必要だが、それらを実地で学べる機会は県内では限られていた。
医師会内のサポートセンターでは、志望者がベテランの在宅医の訪問診療に同行して学ぶ「実践研修」を企画し、介護やリハビリなどの関連機関の情報を集約する。また、将来的には、在宅医と提携病院が患者の診療情報を共有して急変時に入院を受け入れるネットワークも構築するという。
一方、口腔ケア応援センターでは、食べ物をのみ込む力が弱くなった患者・家族への支援の方法を歯科医、看護師などに指導。さらに、肺炎などの予防に効果があるとされる口腔ケアについて患者らの相談を受け、訪問できる歯科衛生士の紹介も行う。口腔ケアに関する問い合わせは歯科医師会内の同センター(0776・21・5519)。

2015年4月25日 読売新聞より

■初対面の女性、どこに目が行く?


初対面の女性で視線が行くところを男女それぞれに聞いた結果。新学年を迎え、4月から新しい環境での生活がスタートするという人も多いのではないだろうか。暖かくなって薄着になると気になってくる美容。特に新生活が始まるこの時期は第一印象を決定づける大切な季節かもしれない。4月には5日の「ヘアカットの日」、18日の「よい歯の日」と見かけに関する記念日が2つもある。保険ショップの『保険クリニック』は、同社の公式ホームページ内「女子のホンネ会議室」コーナーにて、一般の女性500名に美容についてのWEBアンケートを実施した。また、運営する株式会社アイリックコーポレーションの男性・女性社員に対してもアンケートを実施し、両アンケートを基に女性社員による座談会を開催した。一般女性への調査の結果、美容に関する悩みは、体型・髪・歯・胸…など数多くの選択肢の中で、「しみ・毛穴・しわ・たるみ・くすみ」と、全て顔に集中した。美容に使う平均金額を部位別にみると、心(内面):7,222円、脱毛:5,455円、ダイエット:3,955円、顔:3,613円となり、悩みが多いという顔の約2倍の金額を心(内面)に使っていることが分かった。一方、社員のアンケートと女性社員座談会の結果は、初対面の女性のどこに視線が行くかを聞くと、男性社員の意見は「肌(顔)・髪・体型」に意見が集中した一方、女性社員はそれに加え「爪・歯・その他(服装、身だしなみ、表情、メイク)」と、多くのポイントが指摘された。女性社員が男性を見る時は、女性を見る時とポイントは変わらず、「髪・爪・歯など」には清潔感や性格が出るから、「体型」には生活感が出るからという理由が挙げられた。

2015年4月19日 @DIMEより

■梅干しペーストで歯磨き粉 みなべ町の加工業者が開発 
 
和歌山県みなべ町筋の梅加工業「小山農園」(小山豊宏代表取締役)が、特産である紀州南高梅の梅干しペーストを使った「梅歯みがき」を企画・開発し、町内の梅加工業者の協力で販売を始めた。梅干しの酸から歯のエナメル質を保護するために水素イオン指数(pH)を調整するなどの処理をしているが、成分のほとんどが梅干しという。担当者は「梅の健康パワーで歯も健康に」と話している。同社の小山代表(63)が、昔の人は塩で歯を磨いていたことや古くから魚の臭みを取り除くために梅干しが利用されてきたことなどをヒントに企画。昨年9月に試作品を作り、友人らに使ってもらって感想を聞いたところ「口臭がなくなった」「歯茎がピンク色になった」などと好評だったことから、大阪市にある化粧品会社に製品化を依頼したという。成分は南高梅の白干し梅や品質保持のための海塩、洗浄剤、ハッカ油など。合成着色料や研磨剤、防腐剤などは使っておらず「梅の持つ天然の素材を生かした自然派の歯みがき」とアピール。pHは7(中性)前後にしている。梅干しに含まれる梅塩が歯茎を引き締め、粘つきを防いで口臭を予防してくれるという。使い方を書いた同封の説明書は地元の歯科医師に監修してもらった。内容量は110グラムで、価格は1800円(税抜き)。同社では「梅歯みがき」を販売する業者を募っており、今のところ町内の梅加工業者約20社が取り扱ってくれることになったという。小山代表は「梅干しの消費が低迷する中、ほとんどが梅干しでできているこの梅歯みがきが売れることで原料梅を少しでも消費していきたいというのが一番の願い。日本で初めての歯みがき粉で、今年誕生50周年を迎える南高梅のPRにもつながればと思うし、紀南の新しい土産にもなれば」と話している。問い合わせは小山農園(0739・74・3124)へ。

2015年4月17日 紀伊民報より

マイリー・サイラスが公開した自ら歯のレントゲン写真を歯科助手が分析

TVグルーヴ・ドット・コムによれば、近ごろ、インスタグラムに“歯”関連の写真を連続投稿しているマイリー・サイラスの口腔事情が、歯科助手の分析により、いっきに明らかになった。マイリー・サイラスが投稿した自身の歯のレントゲン写真を、歯科助手の女性が、「上の歯がベニア(歯の表面を薄く削り、白い歯を直接貼り付けるつけ歯の一種)、一部では、たまった神経が壊死した後、膿を除去して封鎖する根管治療を行っている、虫歯と思われる歯がいくつかある、親知らずをすべて抜いてしまったのだろうが、また親知らずがもう少しで生えてきそう」と、プロの視点で分析し、米TMZに投稿した。

2015年4月11日

■舌の汚れ、がん関連か=原因物質濃度高く―岡山大

舌の表面に付着した白い汚れの面積が大きいほど、発がん性物質アセトアルデヒドの呼気中濃度が高くなることが分かったと、岡山大大学院の森田学教授らの研究グループが27日までに発表した。
グループの横井彩歯科医師は「研究を進めれば、舌の清掃ががんを予防すると証明できる可能性がある」と話している。
アセトアルデヒドは、たばこの煙や排ガスなどに含まれ、体内ではアルコールを分解する過程で発生する。発がん性があることが分かっており、食道や口の中のがんの原因になると考えられている。
グループは20~87歳の健康な男女65人を調査。舌の上に白く付く汚れ「舌苔(ぜったい)」の面積が大きい人ほど、呼気中のアセトアルデヒド濃度が高いことが分かった。 
飲酒の頻度や喫煙の有無とは関連性がなく、舌苔を取り除くと濃度が減少することも確認した。
横井医師は「舌の清掃は粘膜を傷つけやすいので、専門家の指導を受けてほしい」と注意を呼び掛けている。

2015年3月27日時事通信より

■男性が気にする女性のパーツは?  見た目の印象意識調査


第一印象で男性が気にするのは女性の「目元」だが、距離が近付くにつれて「口元」に“重心”が移っていくことが、美噛むプロジェクト(モンデリーズ・ジャパン・東京)の「見た目の印象に関する意識調査」で分かった。「第一印象に影響を与える女性のパーツはどこですか」との質問に、64.7%の男性が「目元」と回答、2位は「髪」(35.0%)、3位は「口元」(24.3%)だった。ところが「距離が近づいたときに気になる女性のパーツはどこですか」という質問にすると、1位は相変わらず「目元」(52.1%)だが、2位は「口元」で、第一印象の時の約2倍、48.2%の男性が気になると答えた。出会いから恋愛・結婚と続く“接近戦”では、口元のポイント急上昇だ。
これを裏付けるように、女性の6割弱は、写真の際に「歯を見せて笑わない」にも関わらず、男性の87.4%は、歯を見せて笑う女性の笑顔は、「明るく見える」「印象に残る」「付き合いたい」などのイメージで「魅力を感じる」と回答した。
一方、なかなか面白いのは女性側への調査で、「ほぼ毎日ガムをかむ人(女性)」は、告白された人数が9.01人なのに比べ「週1回以上かむ人」が7.24人、「ガムをかまない人」は5.52人と、告白される人数が減っていくことが分かった。
歯科衛生士・表情筋トレーナーの内田佳代さんは「顔にも筋肉があり、使わないと衰えてしまう。口元は細い筋肉で構成されているため、短時間のエクササイズを長期間やり続ける、習慣化することが重要。昔に比べて今は柔らかい食べ物が増えており、噛む回数を補う手段としてガムを使うのも有効」と話している。
告白との因果関係は“経験者”しか語れないかもしれないが、とりあえずガムでも買ってこよっか。

2015年3月5日 オーヴォより

■<インフル退治>まず歯磨きから 口内細菌、薬効きにくく

口の中が不潔だとタミフルなどのインフルエンザ治療薬が効きにくくなる可能性があることが分かり、落合邦康・日本大教授=口腔(こうくう)細菌学=らの研究チームが近く、高齢者を対象に検証のための疫学調査を始める。歯磨きの徹底など日常生活の注意で、インフルエンザを予防したり、重症化を防いだりできる可能性があるという。インフルエンザウイルスは、細胞内に入り込んで増殖し、他の細胞に感染を広げる際、ウイルス表面の酵素「ノイラミニダーゼ(NA)」を使って、自身を細胞表面から切り離す。タミフルやリレンザなどはNAの働きを妨げることでウイルスの感染拡大を防ぐ。チームのこれまでの研究で、歯垢(しこう)に含まれる2種類の細菌がNAを作り出し、ウイルスの増殖を助けることが分かった。インフルエンザウイルスに感染させた細胞に細菌の培養液を加えると、細胞からのウイルスの放出量が21~28倍に増え、リレンザやタミフルを投与してもウイルスの放出量は抑えられなかった。インフルエンザウイルスはのどや鼻の奥で感染、増殖する。落合教授は「感染部位が口と近いことを考えると、口の中の細菌が感染の進行に関与していることは十分に考えられる」と話す。チームは今季のインフルエンザ流行中に、協力病院や介護施設の高齢者から口の中の細菌を採取し、口腔ケアとインフルエンザ感染の関係を調査する。口内細菌は近年、糖尿病の悪化や誤嚥(ごえん)性肺炎の要因になっていることが指摘されるなど、他の病気との関係が注目されている。

2015年2月15日 毎日新聞より

■中1の虫歯平均1本に=指導効果、早期治療進む―福島の肥満傾向続く・学校保健統計

中学1年の虫歯本数は1人平均1本で、30年前の約5分の1となったことが23日、文部科学省の2014年度学校保健統計調査(速報値)で分かった。治療が済んでいない未処置歯がある割合も、幼小中高生の全ての段階で過去最低。同省は「歯磨き指導の成果で、早期治療や予防の意識が高まった」と分析している。
調査は、幼稚園と小中高校に通う満5~17歳までの計約333万8000人を抽出して健康診断の結果をまとめた。
平均本数の調査は、歯が生え替わる時期の中1だけで、抜いた歯や治療済みの歯を含む永久歯の虫歯は平均1.00本と過去最低になった。1984年度の調査開始時は平均4.75本だった。
幼小中高の各段階で未処置の歯がある割合も18.5~26.3%で過去最低。過去に虫歯になったことがある子供の割合も、全年代で9割を超えるなどピークだった1970~80年代から右肩下がりで、38.4~53%まで減少した。
原発事故後に急増した福島県の子供の肥満傾向児の割合は今年も多く、幼稚園年長から高3の13学年中、6学年で全国最多。小5と高1以外は全て5番目以内で、幼稚園児は過去最多になった。
福島県教委によると、屋外活動を制限する学校は2%まで減り、ほぼ通常に戻ったが、外遊びの減少で運動不足が習慣化したことなどが影響したという。部活動を促進した中高では改善も見られ、同教委は「体育の授業など学校活動で運動量を増やすことで改善したい」としている。
このほか全体的には身長体重などはほぼ横ばい。幼稚園児のアトピー性皮膚炎の割合は2.37%と過去最低になった。

2015年1月23日 時事通信より

■働く女性の多くが悩んでいる「口のネバつき・渇き」原因は何?

最近、テレビや雑誌などでも目にすることの多い「ドライマウス」。
別名を「口腔乾燥症」ともいい、唾液の分泌低下によって口のネバつきやパサつきが慢性的に続くのが特徴です。
花王「ピュオーラ」が、20~60代の働く女性を対象に行った「職場でのオーラルケアに関するアンケート」によると、働く女性の多くが職場での口のネバつき・パサつきを感じているという結果が出ました。これは一体、何が原因なのでしょうか。
(※2014年12月26日~28日実施/インターネット調査/調査対象者:20~69歳有職女性2326人)
働く女性の多くが悩んでいる「口のネバつき・渇き」 原因は何?
○残業が多い人ほど実感している!?
アンケートでは、回答者の実に半数以上となる55%の人が仕事中に口がネバついたり、パサつきを感じると答えており、特に30代の働く女性では、7割近くの人が実感しているとのこと。
また仕事環境との関係性に関して、調査では次のようなことがわかりました。
・勤務時間が長い人ほど、口のネバつき・パサつきを感じることが多くなる傾向にあり、1週間に約20時間以上残業をしている人の66%が「感じている」と回答。
・仕事でストレスを感じる人ほど、口のネバつき・パサつきを感じる傾向にあり、ストレスを「よく感じる」という人の66%が「感じている」と回答。
・公務員や事務系の会社員に口のネバつき・パサつきを感じる人が多く、約6割の方が「感じている」と回答。
○口腔内の渇きは「口臭の原因」にも!
口のネバつき・パサつきを感じた場合の対処方法としては、「水や飲みものを飲む」という人が78%。また、「歯を磨く」と答えた人は39%でした。
ドライマウスに代表される口腔内の乾きへの対処法としては、こまめな水分補給が重要ですが、アンケートの結果からも口のネバつき・パサつきを感じた際には、同様の対処をしている人が多いことがわかりました。
また、口腔内の乾きによる「口臭」を予防する意味でも、オーラルケアは大切です。本来ならば唾液で流されるはずの口内菌が増殖すると、虫歯につながることもあります。
○ストレスで唾液の分泌が低下する?
オフィスでは、長時間の勤務や人間関係での緊張など、口の健康にダメージを与える要因がたくさん潜んでいます。花王の最新オーラルケア研究では、ストレスや疲れ・加齢による唾液の分泌低下も明らかになっているそうです。
口内の健康には日頃のケアやこまめな水分補給が大切ですが、症状が改善しない場合や長引く場合は、歯科や口腔外科などの専門医を受診しましょう。

2015年1月19日 Mocosuku Womanより

■ライオン、"フッ素"ケアジェル「クリニカアドバンテージ デンタルジェル」を発売

ライオンは、新しい予防歯科習慣として、毎日の歯みがき習慣に加えて、おやすみ前の“フッ素”ケアを提案する。その新アイテムとして、独自処方のジェルで歯をくまなくコーティングすることで、“フッ素”が翌朝まで口の中にとどまり、就寝中に歯を強くしてムシ歯を防ぐ“フッ素”ケアジェル「クリニカアドバンテージ デンタルジェル」を、2月18日から発売する。
「クリニカ」ブランドは、「予防歯科」をテーマに、“歯科専門家が奨めるセルフケア”の実現を目指している。生活者に「予防歯科」の浸透を図り、歯科専門家が奨めるセルフケアが実現できるシリーズとして、高評を得ているという。
厚生労働省の調査(「歯科疾患実態調査」厚生労働省(2011年))によると、1987年から25年間、成人(20~40代)1人あたりのムシ歯の本数は減少している一方(例:30~34歳の場合1987年14.3本→2011年10.7本)、ムシ歯を1本でも経験したことがある人の割合は依然約9割以上のまま、推移している(例:25~34歳1987年99%→2011年96%)。このような状況をうけ、歯科専門家は、ムシ歯の発生と進行を防ぐ働きがある“フッ素”を口の中に残すために、「歯みがき後のすすぎを少量の水で行うこと」や、特にムシ歯に罹患するリスクが高い人に対し、「フッ素の“塗布”」を奨励している。こうしたことから、生活者にはムシ歯予防に“フッ素”が有効であることへの認識が広まっている。特に、20~40代女性の46%は「子どもの頃、ムシ歯が多かった(89%)」「大人になってもムシ歯になったことがある(61%)」などの理由から、自分がムシ歯になりやすいと感じており、“フッ素”によるムシ歯予防への意識が高く、55%が“フッ素塗布”に興味を持っている。しかしながら、実施している人は8%にとどまり、その理由として「フッ素塗布は子ども専用のケア」「費用がかかりそう」などと感じていることがわかった(同社調べ)。
そこで今回、おやすみ前に、独自処方のジェルで歯をくまなくコーティングすることで、“フッ素”が翌朝まで口の中にとどまり、就寝中に歯を強くしてムシ歯を防ぐ“フッ素”ケアジェル「クリニカアドバンテージ デンタルジェル」を新発売する。「クリニカアドバンテージ デンタルジェル」は、「予防歯科」で大切なセルフケアのポイントの1つである“フッ素を口の中に残す”ために、“フッ素”ケアが自宅で実践できるアイテムとして、おやすみ前に行う新しい予防歯科習慣を提案する考え。
同品は、おやすみ前の使用で、“フッ素”が翌朝までとどまる独自処方のジェルを採用。就寝中に、“フッ素”がエナメル質の修復(再石灰化)を促進。歯を強くし、ムシ歯の発生と進行を防ぐ口の中で“フッ素”を長く滞留させる独自処方のジェルが、歯の表面をくまなくコーティングする。殺菌成分CPC(塩化セチルピリジニウム)を配合。口臭・歯肉炎を防ぎ、口の中のネバつきも抑える。口をすすぎやすい低発泡で研磨剤無配合のジェルとなっている。おやすみ前の使用に適した“すっきりやさしいミント”の香味とのこと。

2015年01月14日 マイライフニュースより

■広島ドラ3塹江 噛む力は“メガピラニア級”


歯科検診で、2年前の広島・美間優槻を超える咬合力数値をたたき出した塹江
広島の育成選手を含む新人9選手が14日、広島市の広島口腔保健センターで毎年恒例の歯科検診を受け、ドラフト3位・塹江敦哉投手(高松北)が、かむ力を示す咬合(こうごう)力で、1385・5ニュートン(約138・55キロ)を記録した。10代平均618ニュートン(約61・8キロ)の倍以上、“メガピラニア級”と話題になった12年新人の美間優槻内野手の1290ニュートン(約129キロ)も上回った。
塹江は「食いしばるのは大事なので、長く野球をやるためにも歯を大切にしたい。かむ力だけでなく、野球でも一番になれるように頑張りたい」と話した。
他の新人の咬合力では、同5位・桑原樹内野手(常葉学園菊川)が1303・5ニュートン(約130・35キロ)、同4位・藤井皓哉投手(おかやま山陽)が1272・6ニュートン(約127・26キロ)と高い数値をマークした。

2015年1月14日 デイリースポーツより

■侮れないドライマウス複合要因で唾液減少感染症のリスク増も

唾液が減って口の中が乾燥し、痛みや口臭などの原因になるドライマウス(口腔乾燥症)。命に関わる症状ではないからと軽視されがちだが、重症化すると感染症にかかりやすくなる恐れもあり、侮るのは禁物だ。国内で歯科医師を中心とするドライマウス研究会が活動を始めて10年余り。患者を支える動きも少しずつ広がってきた。
▽中高年女性
横浜市にある鶴見大歯学部病院 は国内初のドライマウス専門外来を2002年に開設した。その中心となった斎藤一郎教授は「認知度は高まってきたが、患者が体験するつらさに比べると医療関係者の理解は不十分」と話す。開設から今年11月末までの受診者は約5800人。患者が増えている実感があるという。
斎藤さんによると、ドライマウスは中高年女性に多く、原因はストレスや老化などさまざまだ。例えばストレス。唾液腺は自律神経の支配を受けていて、緊張すると唾液が出にくくなる。ストレスで緊張が続く人は要注意ということになる。
意外に多いとみられるのが薬の副作用。唾液の分泌を減らす副作用がある薬は珍しくない。
もう一つの大きな原因は「シェーグレン症候群」という自己免疫疾患。免疫細胞が自分の唾液腺を「異物」として攻撃し、唾液が出にくくなる。鶴見大では患者の約1割がこの病気だった。だが原因は一つとは限らず、幾つもの要因が複合していることも多い。
▽生活見直しで改善
唾液が減るとどんな不都合があるのか。乾いた食品がのみ込みにくいほか、舌や口内粘膜がこすれて傷つき、痛む。また口の中に普段からいたり、外から入ってきたりする細菌などが洗い流されずに残るため、虫歯や歯周病が増える、感染症にかかりやすくなるといった問題もある。
口の乾きが3カ月以上続いたら、大きな病院などにある口腔外科を訪ねてほしいと斎藤さんは勧める。斎藤さんが02年から代表を務めるドライマウス研究会のホームページ(http://www.drymouth―society.com)には、研究会が定期的に開くドライマウスに関する講習会を受けた歯科医師ら医療従事者の都道府県別リストが掲載されている。
老化が原因の場合は、かむ筋力の低下で唾液が減っていることが多い。口の体操や唾液腺のマッサージに加え、毎日の食事をよくかむという基本的な生活の見直しで改善が期待できる。シュガーレスガムも勧められる。
研究会は患者からの要望を受け、10年から「ドライマウスカード」を作製している。美術館など飲食禁止の場所で水やガムが欠かせない重症の患者が、周囲に理解を求めるためのカードだ。研究会に申し込むと無償で送ってくれる。これまでに約300枚を配布した。
▽支え合い
埼玉県久喜市の新藤朝子さん(52)は30代半ばでシェーグレン症候群になり、昨年からドライマウスがひどくなった。
舌の先がひび割れて痛み、塩辛いものを食べるとショックで体が固まるほどの苦痛がある。口を潤すペットボトルのお茶は手放せない。唾液を出すためガムが大量に必要で、ガム代を計算してみたら年に5万円近くかかっていたという。
新藤さんはシェーグレン症候群やドライマウスに悩む人たちの自助グループ「すずらん」を運営し、東京で定期的に交流会を開いている。新藤さんは「症状のつらさに加え、人に理解してもらえない苦しさで患者は精神的な危機にある。情報交換して互いに支え合いたい」と話す。問い合わせはすずらんのホームページ(http://sjogrens―syndrome.jimdo.com)から。(共同通信 吉本明美)

2015年01月06日 47Newsより

■40歳以上の8割…病気ドミノ倒し 歯周病治すか死を選ぶか

40歳以上の8割がかかっているといわれるのが歯周病だ。手を抜いた歯のケアを続ければ、必ず進行する。そればかりではない。歯周病は、全身病も誘発する。死のリスクを高めることもあるのだ。
「歯周病を放置することは、ドミノ倒しの駒を風圧で一気に吹き飛ばすようなもの」
こう言うのは、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科歯周病学分野の渡辺久准教授だ。乱れた生活習慣は、肥満、高血圧、高血糖、高尿酸を招く。やがて動脈硬化が進行し、心筋梗塞、脳卒中に至る。それらを一つ一つの駒とした場合、一つの病気が次の病気につながるドミノ倒しではなく、歯周病はすべての駒に対して影響を与える。つまり「あらゆる病気に関係する」ということなのだ。
その理由は主に3つある。
「まず、歯周病による慢性的な炎症で出るサイトカインという物質が、血液を介して全身に運ばれます。一番のターゲットは、血管を形づくる内皮細胞で、それが病的に変形し、血管の直径が細くなり、血液の流れが悪くなる。そして動脈硬化に至ります」
米国では過去に「フロスorダイ」というキャンペーンが張られた。
フロス(糸ようじ)で口腔ケアをするのか、それとも(動脈硬化を招き心筋梗塞、脳梗塞による)死を選ぶのか、という意味だ。同様に米国では、心臓病の手術の際、歯周病がひどければ先に歯周病の治療を行う。動脈硬化を引き起こす歯周病を治療せずにいれば、心臓病の手術のリスクを高めるという考えからだ。
「歯周病を起こすPG菌も問題です。血液を固める作用が強いPG菌が口内で繁殖して全身に運ばれると、血栓が作られ、動脈硬化を進行させます」
○症状改善は最初だけ
歯周病の放置は免疫機能も狂わせる。
「歯周病菌が増えると、それを排除しようと免疫機能が働きます。歯周病菌が繁殖すればするほど免疫機能は過剰になり、菌を排除するための“処理細胞”であるマクロファージが、血栓を作りやすくするのです」
(1)慢性的な炎症(2)歯周病の原因のPG菌(3)過剰な免疫機能――。いずれも動脈硬化を進行させるわけだが、1つだけでも問題なのに、それが3つも重なるのだから、どれだけ歯周病が危険な病気かが分かるだろう。
歯周病の症状は、「歯磨きをすると血が出る」「歯茎が腫れる」「歯がグラグラする」「膿が出る」「痛む」など。症状が出ていないからと、安心してはいけない。
「歯周病の症状は階段式に出てきます。悪くなる、治る、悪くなるを繰り返すのです。症状がなくても、それは過去に症状があったことに気づいていなかったり、忘れているだけかもしれません」
歯周病は、歯磨きなどで症状を改善できる「可逆性」でいられるのは最初のうちだけ。自覚症状が出てきた時にはかなり悪化していることも多く、一刻も早く手を打たなければ、もう元には戻れない「不可逆性」のレベルになってしまうかもしれないのだ。
「歯周病対策は、日常的なデンタルケアと歯科医院での定期的なチェックしかありません」
今すぐ、始めるべきだ。

2015年1月6日 日刊ゲンダイより

■侮れないドライマウス複合要因で唾液減少感染症のリスク増も

唾液が減って口の中が乾燥し、痛みや口臭などの原因になるドライマウス(口腔乾燥症)。命に関わる症状ではないからと軽視されがちだが、重症化すると感染症にかかりやすくなる恐れもあり、侮るのは禁物だ。国内で歯科医師を中心とするドライマウス研究会が活動を始めて10年余り。患者を支える動きも少しずつ広がってきた。
▽中高年女性
横浜市にある鶴見大歯学部病院 は国内初のドライマウス専門外来を2002年に開設した。その中心となった斎藤一郎教授は「認知度は高まってきたが、患者が体験するつらさに比べると医療関係者の理解は不十分」と話す。開設から今年11月末までの受診者は約5800人。患者が増えている実感があるという。
斎藤さんによると、ドライマウスは中高年女性に多く、原因はストレスや老化などさまざまだ。例えばストレス。唾液腺は自律神経の支配を受けていて、緊張すると唾液が出にくくなる。ストレスで緊張が続く人は要注意ということになる。
意外に多いとみられるのが薬の副作用。唾液の分泌を減らす副作用がある薬は珍しくない。
もう一つの大きな原因は「シェーグレン症候群」という自己免疫疾患。免疫細胞が自分の唾液腺を「異物」として攻撃し、唾液が出にくくなる。鶴見大では患者の約1割がこの病気だった。だが原因は一つとは限らず、幾つもの要因が複合していることも多い。
▽生活見直しで改善
唾液が減るとどんな不都合があるのか。乾いた食品がのみ込みにくいほか、舌や口内粘膜がこすれて傷つき、痛む。また口の中に普段からいたり、外から入ってきたりする細菌などが洗い流されずに残るため、虫歯や歯周病が増える、感染症にかかりやすくなるといった問題もある。
口の乾きが3カ月以上続いたら、大きな病院などにある口腔外科を訪ねてほしいと斎藤さんは勧める。斎藤さんが02年から代表を務めるドライマウス研究会のホームページ(http://www.drymouth―society.com)には、研究会が定期的に開くドライマウスに関する講習会を受けた歯科医師ら医療従事者の都道府県別リストが掲載されている。
老化が原因の場合は、かむ筋力の低下で唾液が減っていることが多い。口の体操や唾液腺のマッサージに加え、毎日の食事をよくかむという基本的な生活の見直しで改善が期待できる。シュガーレスガムも勧められる。
研究会は患者からの要望を受け、10年から「ドライマウスカード」を作製している。美術館など飲食禁止の場所で水やガムが欠かせない重症の患者が、周囲に理解を求めるためのカードだ。研究会に申し込むと無償で送ってくれる。これまでに約300枚を配布した。
▽支え合い
埼玉県久喜市の新藤朝子さん(52)は30代半ばでシェーグレン症候群になり、昨年からドライマウスがひどくなった。
舌の先がひび割れて痛み、塩辛いものを食べるとショックで体が固まるほどの苦痛がある。口を潤すペットボトルのお茶は手放せない。唾液を出すためガムが大量に必要で、ガム代を計算してみたら年に5万円近くかかっていたという。
新藤さんはシェーグレン症候群やドライマウスに悩む人たちの自助グループ「すずらん」を運営し、東京で定期的に交流会を開いている。新藤さんは「症状のつらさに加え、人に理解してもらえない苦しさで患者は精神的な危機にある。情報交換して互いに支え合いたい」と話す。問い合わせはすずらんのホームページ(http://sjogrens―syndrome.jimdo.com)から。(共同通信 吉本明美)

2015年01月06日 47ニュースより

■歯や皮膚、毛などの形成 一つの遺伝子が関与

東北大大学院歯学研究科の中村卓史准教授(再生医療)、福本敏教授(小児歯科)らの研究グループは、歯、皮膚、毛など「上皮系器官」の細胞の増殖や分化に同じ遺伝子が関わっていることを突き止めた。形や大きさの制御が難しかった歯や皮膚の再生医療に道を開くとともに、がんの診断や治療への応用が期待されるという。研究グループは、歯などの形成に関わる遺伝子「エピプロフィン」を欠損させたマウスやヒトの細胞を用い、上皮系器官ができる過程を調べた。歯や皮膚の元となる組織幹細胞は分裂して前駆細胞になり、増殖、各器官への分化、増殖停止へと段階が進む。これまで増殖、分化、増殖停止は別々の現象と考えられていたが、いずれの段階でもエピプロフィンが、作用する分子を変えながら働いていることが分かった。組織幹細胞はあらゆる細胞を作りだす万能性を持っており、再生医療への応用が注目されている。エピプロフィンが分化を制御していることが明らかになったことで、正常な歯や皮膚の再生が可能になる。異常な細胞が増え続けるがんの悪性度診断や、遺伝子治療にも応用できるとみられている。中村准教授は「一つの遺伝子がオーケストラを指揮するように細胞の運命を決定付け、増殖、分化、増殖停止の全ての機能を有していた。腎臓や肺の再生にも応用できる技術だ」と話す。

河北新報 2014年11月25日より

■世界6カ国で、日本は"歯のケアに時間やお金をかけたくない国No.1"だと判明

「歯周病を知っているか」を聞いたところ、日本は97.9%の人が認知しており、6カ国の中で最高の結果となった。続いて2位のドイツは95.8%、3位のアメリカは83.7%だった。一方で、「自分が歯周病だと思うか」という質問に対して「歯周病ではなく今後もならないと思う」と回答した人が日本はわずか17.1%だった。認知度が2位のドイツは49.5%、3位のアメリカは60.0%だったのに対し、大きく差が出る結果となった。自分自身の「歯」に対する考え方を聞いたところ、「歯のケアに時間やお金をかけたくない」と回答した人が日本は30.0%で、6カ国中最も多い結果となった。普段使っているハブラシの価格を聞いたところ、日本は6カ国の中でハブラシにかける費用が最も低いという結果となった。また、日本でのハブラシの購入価格は、1本平均233円だった。朝・昼・夜の各シーンで歯みがきに使用しているアイテムを聞いたところ、いずれのシーンでも「ハブラシ」の使用率は95.0%を超えているものの、そのほかのアイテムの使用率は他国と比べて低いという結果になった。中でも「デンタルリンス」や「マウスウォッシュ」の使用率は著しく低かった。また、各シーンでハミガキ粉の使用率が75.0%を下回るのは日本だけとなった。1日3回歯みがきをした人と1日歯みがきをしなかった人の歯周病菌画像を見比べた感想を聞いたところ、日本は「とても怖い/まあ怖い」と回答した人が88.2%にも及んだ。「感染症」に対する恐怖感を聞いたところ、日本は93.9%が「とても怖い/まあ怖い」と回答し、他国を大きく引き離した。一方で、「歯周病は感染症だと思うか」という問いに対しては、日本は「接触感染だと思う」と答えた人が25.0%という結果に。現在、歯周病の感染経路は思春期以降の唾液感染であると推測されている。日本人は歯周病の意識は高いものの、正しく理解している人は全体の1/4だということが判明した。

2014年11月22日マイナビニュースより

■アルツハイマーになる人 糖尿、歯の本数、飲酒習慣の影響は

認知症には「アルツハイマー型」、「脳血管障害型」、「レビー小体型」、「前頭側頭型」の4つのタイプがあるが、国内で全体の約6割を占めるのがアルツハイマー型だ。発症リスクには生活習慣も大きく影響する。生活習慣病の中でも特にアルツハイマー型認知症との関連性が指摘されているのが「糖尿病」だ。糖尿病患者は国内で約950万人、予備群も含めると2000万人以上いる。日本での代表的な疫学研究「久山町研究」(1988年に健診を受けた60歳以上の1017人を対象に現在まで追跡調査を行なっている)では、糖尿病患者はそうでない人に比べて2.05倍アルツハイマー型認知症になりやすいという結果が出た。「高血圧」「コレステロール」との相関関係を示す疫学調査もある。フィンランドのクオピオ大学の研究者キビペルト氏らが2001年に発表した「キビペルト研究」では、地元住民約2300人を1972年から26年間にわたって追跡調査し、1997年時点で生存していた65~79歳の1449人を対象に調査した。その結果、最高血圧が160mmHg以上だった人は、140mmHg以下の人より2.3倍アルツハイマー型認知症になりやすいことが判明している。「歯の本数」との関係を示す報告もある。山梨県歯科医師会が2007年に実施した「山梨県高齢者における歯の健康と医療費に関する実態調査」では65歳以上の高齢者1万2000人にアンケート調査を実施。歯が20本以上残っている人と19本以下の人を比較した。すると、19本以下の人はアルツハイマー型認知症を発症した割合が、20本以上の人の1.70倍だった。その逆のアプローチもある。2002年に名古屋大学医学部が153人を調査した「口腔外科の研究調査」では、健康な高齢者は残存歯数が平均9本だったのに対して、アルツハイマー型認知症の人は平均3本だった。飲酒習慣との関連性についてはこんな調査がある。2009年、米ウェイクフォレスト大学の研究チームが75歳以上3069人の健康状態を6年間にわたって調査した結果を発表した。すると、1日にワイン1~2杯の人でアルツハイマー型認知症を発症したのは13.1%だったのに対し、それ以上の飲酒習慣の人は22.3%という結果が出た。

NEWS ポストセブン 2014年11月16日より

■子育て中に興味があっても情報収集できていないものは、「しつけ」と「歯に関すること」【博報堂調査】


博報堂こそだて家族研究所は、母親の子育てに関する興味関心項目とその情報源、スマートフォン等のデジタル情報機器への接し方を調査し、レポートを発表した。その結果、母親の「興味関心が高い情報」と「積極的に情報収集している情報」に差異が見られることがわかった。子育てに関連する様々なテーマについて興味関心度を調べると、興味関心が高かったのは、「子どものしつけ」「子どもの発育・成長」「旅行やレジャー」「普段のお出かけ先」だった。一方で、実際に「情報収集している」のは「料理レシピ」「旅行やレジャー」「子どもの病気」「お出かけ先」だった。ここから、実際には「明日どうしよう」「こんなときどうしよう」と必要に迫られて情報収集をするケースが多いと考えられる。興味関心がある(上)、情報収集をしている(下) 「興味がある」と「情報収集している」のスコアの差を比較したところ、「興味がある」のに「情報収集」していない内容は、「子どものしつけ」「子どもの歯みがき、歯科衛生に関すること」のが30ポイント以上の差となった。これは、すぐに情報収集しないと困るわけではないこと、また、存在する情報源も口コミなどが中心で、情報源が特定しにくくいこが理由と考えられる。興味関心と実態の比較 一方で「料理レシピ」や「生命保険・学資保険」などは、興味関心と情報収集のポイント差が小さく、思い立ったらすぐ調べられる仕組みが形成されてていると考えられる。また、子育ての各テーマについて「参考にする情報源」を尋ねると、内容によって、さまざまな情報源を使い分けていることがわかった。参考にする情報源 育児グッズは「ベビー誌・ママ誌」や「テレビ番組」などのマス情報と「ママ友などからの情報」の口コミを両方活用している。一方で教育・習い事は口コミが飛びぬけて多い。旅行やレジャーに関しては「企業のホームページ」や「テレビ番組」が中心となっている。生命保険・学資保険は「企業のホームページ」と「家族やママ友などからの情報」が中心となっている。なお、母親が利用している情報機器は、「パソコン(ノート+デスクトップ)」が89.7%、スマートフォンが63.0%。利用頻度を尋ねると、スマートフォンの利用については、95.3%が「毎日複数回利用」と群を抜いて高かった。その他の情報機器についても、携帯電話(スマートフォン以外)では68.7%、タブレットPCでは52.5%、パソコンでは50.9%が「毎日複数回利用」している。

2014年11月14日 MarkeZineより

■虫歯はスポーツ選手の「夢」にも影響、専門家が警告

第一線で活躍する多くのスポーツ選手らは、成績不良に繋がる虫歯や歯周病などに悩まされているとの研究論文が、14日の英スポーツ医学誌「ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・スポーツ・メディシン(British Journal of Sports Medicine)」に発表された。論文によると、口腔衛生に関する問題は、スポーツドリンク、高炭水化物食品やトレーニング法などに起因している可能性があるという。
北米と英国の専門家らによる今回の研究では、トップレベルおよびプロのスポーツ選手の口腔衛生に関するこれまでの研究報告39件について調査が行われた。
その結果、虫歯は15~75%、また中度から重度の歯周病は最大15%、さらにエナメル質の侵食は36~85%のスポーツ選手に影響を与えていることが明らかになった。また今回の研究では、2012年のロンドン(London)五輪開催時の調査結果も調査の対象となっており、この調査では、過去1年に歯医者を受診していないと応えたスポーツ選手が全体の46.5%に上っている。
研究論文の共同執筆者で英ロンドン大学(University College London)イアン・ニードルマン(Ian Needleman)教授は、口腔衛生に関する問題は、痛みや炎症を引き起こすだけでなく、睡眠や食事に影響を及ぼし、競技への自信を失わせることもあると述べた。
今回発表された論文によると、スポーツ選手は、食事制限や練習からの大きな圧力に直面しており、それが歯への負担となって表れているという。
唾液は歯を守る上で効果があるため、激しい運動による脱水症状は、口腔の健康不良を増加させる可能性がある。ニードルマン教授は、「口腔の健康への危険があることと、それは簡単な方法で抑制できることを知って欲しい。例えば、単純な脱水症状には水かハイポトニック飲料が適しており、また歯磨きの後は(水で)すすがずに、吐き出すだけにすることなどだ」と述べている。

2014年10月15日 AFPより

■今注目の3Dプリンタ その驚くべき活用事例と今後の展望

近年、ものづくり業界において大きな注目を集めているのが3Dプリンタです。何が画期的かと言いますと、安価に一般市民でも購入できるようになったという点です。実は3Dプリンタの歴史は古く、1980年台には既に開発され実用化されていました。当時は価格が数千万円し、特殊な制御が必要でした。それが2000年代に入り、数百万円まで価格は下がりましたが、一部の企業にて採用されるに留まっています。それが2008年から2011年にかけて個人用向けの安価な3Dプリンタが販売されると、爆発的な成長をとげ、2013年には7万台が販売されるに至っています。「個人でもメーカーになれる」のフレーズで売り込みが行われ、アメリカや日本を始め、各国政府で関連技術への研究開発投資が盛んに行われていることも注目される状況を後押ししています。3Dプリンタの最大の特徴は、従来は造形物を作るためにかかる時間やお金などのコストを大きく削減できる点にあります。造形物を作るためには、従来は原型師に依頼をし、数十万円で作成したものをベースに数十万円の金型を制作し、ようやく成形することができました。そこまでの工程で約1ヶ月はかかってしまいます。それが、サンプル製品を1個作るに当たって1日~3日程度で完成させてしまうのが3Dプリンタの特徴です。1?あたり20円程度という価格もこれまでの造形から考えると破格です。データから直接造形を作ることが出来る点、金型が不要な点や複雑な形状が成形できるという点が3Dプリンタの良い面の特徴です。一方で、利用可能な材料の種類が限られたり、用途によっては耐熱性や強度、耐久性が不十分になってしまうという特徴もあります。さらに何千、何万ピースと大量生産を行う場合にはやはり金型を作っての成形の方が向いています。紹介したような3Dプリンタの特徴を踏まえると、3Dプリンタの活用においては大きく2つの方向性が考えられます。1つ目は設計から成形までを簡易化できることを活かして1点ものや小ロット品を制作することです。例えば、試作品や原型、補聴器・義肢などの福祉装具、矯正治療装置・入れ歯・クラウンなどの歯科用具、人工骨・手術支援モデルなどの医療用具、航空機部品などが挙げられます。2つ目は従来の加工法では造形が複雑で困難な形状の作成を行うことです。意匠性の高い服飾への応用や、複雑な造形が求められる医療系のサンプル作成などに活用されるでしょう。これらは既に実用化されているものも多くあり、先ほど紹介した医療分野の他に、建築、教育分野で特に普及しています。建築分野ではコンペやプレゼン用の建築模型として、教育分野ではもの作り教育ツールとして活用されています。3Dプリンタの驚くべき活用事例として、昨今ニュースを賑わせている拳銃をイメージする方もいらっしゃるかもしれませんが、これはもちろん犯罪なのでやってはいけない事例ですね。その他、驚くべき活用事例を紹介します。アメリカの大手菓子メーカーのハーシーは3Dプリンタを活用してチョコレートや砂糖などを原料として菓子作りを行っています。さらに、家庭用のフード3Dプリンタとして開発が進んでいます。将来、電子レンジの隣には3Dプリンタがあるという時代が来るかもしれません。さらに、自動車メーカーのホンダはこれまで発売されたコンセプトカーの3Dプリンタデータを特設ウェブサイトにて公開しています。このようなファンサービスも今後増えるかもしれません。3Dプリンタで作ったアイアンマンの電動スーツの販売が開始されたり、衣服を作る3Dプリンタも開発が進んでいます。既にファッションショーで登場したものもあります。3Dプリンタで臓器を形にして移植できるようにしたり、はたまた音楽を形にしたり、月面基地を月の砂で作る技術の開発など、3Dプリンタの技術の応用は次々と進んでいます。将来、3Dプリンタの技術はもっと多岐に渡って私たちの生活の身近なところへ広がっていくのかもしれません。アメリカのウォーラーズ・アソシエイツ社の調査によれば、材料やサービスなど関連世界市場は2012年に22億ドルに達しています。1990年以降安定して伸びてきた3Dプリンタ市場ですが、2010年以降の伸び率が大きく、2012年までで年率27%に達しています。今のところ、3Dプリンタの製造や装置の導入が最も進んでいるのがアメリカで、3Dプリンタの応用に関しても最も先進的な活用を見せています。今後最も活用が期待される業界として医療業界が挙げられるでしょう。医療分野での3Dプリンタの応用が広がれば、建築や教育、衣服、食などにも応用が利く技術が増えてくるはずです。3Dプリンタは増々私たちの生活に欠かせない技術になっていくのではないでしょうか。

2014年9月17日 経営者online より

■1本で寿命が1年延びるという生存率2倍の口腔ケア情報

“8020運動”をご存じだろうか。80歳で歯を20本以上残そうという運動である。「人の歯は永久歯が28本。これに親知らずを加えると最大で32本あります。以前から丈夫な歯と食生活が健康の源であることは知られていて、8020運動は歯を失うことを少しでも食い止めようと、1989年に厚生省(現・厚労省)と日本歯科医師会が始めたものです」とは、8020推進財団の深井穫博専務理事。
「歯が20本あると、大体どんなものでも食べられるのです。5本程度だとバナナやうどんのような柔らかいものしか食べられないのですが、20本あればスルメやたくあん、フランスパンも食べられ、まず問題のない食生活を送れます」
深井専務理事は歯の本数と寿命の因果関係を明らかにするため、沖縄県宮古島の住人5719名(男性2268名、女性3451名)を対象に調査を行った。「1987年から15年2カ月の間、追跡調査をしました。宮古島は転出入が少なく、医療環境を始め、調査対象者がほぼ同じ環境下で暮らしている地域です。40歳以上の男性では歯の数と死亡年齢に差が見られ、80歳以上では男女いずれもその差は顕著になりました。80代男性で10本以上機能歯(虫歯ではなく、きちんと機能している歯)があるグループの15年生存率は54%で、10本未満のグループの25%と比較すると2倍以上の生存率という結果でした」(同)
○歯周病の恐さ 歯はどのような理由で失われるのだろうか。
「一番の原因は歯周病。そしてその歯周病が、日本人の死因の7割を占めるがん、心疾患、脳血管疾患、肺炎の4大疾病を引き起こすことが分かっています」こう語るのは、国立長寿医療研究センター口腔疾患研究部の松下健二部長。
「がんに関しては、そのメカニズムは完全には解明されていませんが、昨年、米科学誌『セル』にフゾバクテリウムという歯周病原菌が大腸がんの免疫作用を抑制する、という論文が出ました。つまり、歯周病原菌が大腸がんの発生を促進させるということが分かったのです。このことから、他の臓器でのがんも歯周病原菌が関与していると推察されます」
心疾患や脳血管疾患については、
「年をとると動脈硬化が進みますが、血管に入った歯周病原菌が動脈硬化を起こした箇所に定着し、病状をより悪化させて血管を詰まらせ、ついには心筋梗塞に至ります。脳梗塞も同じで、歯周病原菌が脳血管を詰まらせて引き起こす」(同)肺炎の場合は、誤嚥から起こるという。「誤嚥性肺炎で亡くなる方の90%以上が65歳以上の高齢者です。通常は細菌が気管に入ると外に出すように身体が反応しますが、お年寄りは反射が鈍い。口内の衛生環境が保たれていないと、細菌が簡単に肺に侵入し、肺炎に至ります」(同)
歯1本で1年寿命が延びるかもしれない。特集 平均寿命より「元気に5歳」長生きする5つの最重要スキル」より

「週刊新潮」2014年8月7日号より

■銀歯の保有、成人の7割 

虫歯治療などの結果、銀歯(銀の詰め物やかぶせ物)を保有している人は成人の7割に上ることが医療用品を扱うスリーエムヘルスケア (東京)の調査で分かった。今年5月、20~60代の男女計2万人にインターネットを通じて聞いた。全体の銀歯保有率は71%で、特に40代は80%に達した。男女別では女性75%、男性67%で女性の方が高かった。銀歯のある人を各年代、男女から均等に計1030人選んで保有年数を聞くと、10年超の人が42%いた。銀歯は年数が経過すると劣化し、歯との間に生じた隙間に細菌が侵入して二次的な虫歯のリスクが高まるという。銀歯を長期保有している人に対し、専門家は歯科医院での検査を勧めている。

2014年08月12日 47ニュースより

■変わりゆくオーラルケア市場 オジサンのイメージはもう古い!


“おじさんの食後のつまようじ”のイメージから、日本人にはなかなかなじまなかった「糸付きようじ」や「デンタルフロス」による歯間清掃が、注目を集めている。歯間清掃具の売れ行きは年々増え、その規模は110億円市場とも。子供のうちから習慣をつけさせようと、子供用の糸付きようじが売れ、小学校で糸付きようじ講習会が開かれたり、1歳半健診で使い方を指導する自治体も現れた。先進国の中では遅れている、といわれていた日本人のオーラルケアが変わりつつある。(佐々木詩)堺市西区の市立平岡小学校。11月末、6年生47人を対象に歯と歯の間の汚れを落とすための歯間清掃具、糸付きようじの体験講習会が行われた。同校は長年、歯ブラシによる歯磨き講習を行ってきたが、今年初めて糸付きようじを導入した。ほどんどの児童が糸付きようじを使ったことがなかったため、「すっきりする」という声も上がる一方、「糸が抜けない」と困惑する児童もいたが、授業の終わりにはうまく使えるようになった。同校の養護教諭、古田知子さんは「ブラッシングだけでは、磨き残しがあったり、歯並びが悪いとブラシが届かなかったりするので、今年から糸付きようじを取り入れました。1日に1回使うといいね、と指導しています」と話す。「食後にようじでシーハーするのはオジサンみたい」。歯ブラシ以外の清掃具が日本であまり知られていなかった昭和62年、欧米で主流だった糸状のデンタルフロスに柄を付けた「糸ようじ」を小林製薬(大阪市中央区)が発売したころは、歯間清掃のイメージはあまりいいものではなかった。同社の「糸ようじ」開発担当、望月真理子さんは、「発売当初、驚かれたようです。それでも年々売り上げが伸びています」と話す。歯間に糸が入ることで、汚れを絡め取る「糸ようじ」のよさを追求し、糸付きようじを浸透させようと、改良を重ねた。絡み取る力を追求する余り、平成11年には糸の本数が200本のものを発売。しかし、糸1本1本が細すぎ切れやすく、半年で6本糸にリニューアル。「試行錯誤の連続でした」(望月さん)。糸付きようじの需要を加速させたのが、平成元年。厚生省(現・厚生労働省)と日本歯科医師会が歯の健康維持を提唱するため「8020運動」をスタート。「80歳になっても自分の歯を20本保とう」というこの運動を受け、歯科医が歯間清掃具の使用を積極的に推奨するように。昨年度にはさらにオーラルケアを推進しようと「口腔健康保険法」が施行された。こうした背景を受けて、「糸ようじ」の売り上げも徐々に伸び、平成元年度に4億円規模だったのが、今年度は10億円に達する見込み。ライバルメーカーもさまざまな清掃具を投入し、歯と歯の隙間を小さなブラシで磨く、歯間ブラシやデンタルフロスなどを含めた歯間清掃具全体の市場規模は100億円を超えている。「歯磨き粉も含めたオーラルケア商品は唯一の成長産業といえる」(同社広報)と熱視線を送る。平成12年、同社は「子供の糸ようじ」を発売。「子供に糸ようじなんて」という声も聞かれたが、若い世代の親たちの支持を集めた。昨年4月に同社が行った調査によると、400人の母親のうち28%が「子供に歯間清掃具を使ったことがある」と回答していた。「ここ10年ほどで、1歳半健診でも歯間清掃具の使用が推奨されるようになりました」と望月さん。ブラシで歯磨きする以外のオーラルケアが、もはや当たり前と受け止められる時代が到来しつつあるようだ。

2014年1月5日 産経新聞より

■糖尿病と歯周病、予防・治療に内科、歯科医が連携へ/横浜

横浜市歯科医師会と横浜内科学会は4月から、糖尿病と歯周病の患者を連携して治療する取り組みを始める。糖尿病と歯周病は悪影響を及ぼし合う関係にあることから、地域医療を担う診療所やクリニックの内科医と歯科医が、効果的な相互治療のために患者データを共有。発症予備軍の患者の紹介もスムーズに行い、病気の早期治療や予防にもつなげていく。大都市全域でのこうした取り組みは珍しく、モデルケースとしても注目されている。
横浜市内で開業している歯科医・内科医らでつくる横浜市歯科医師会と横浜内科学会は、診療情報を提供する統一書式を作成。疾患の状態や処方している薬、検査数値などのデータを共有できるようにする。患者は、連携医療機関での治療状況を詳細に把握した内科医・歯科医双方から、治療を受けられるようになる。
糖尿病が悪化すると、目や腎臓、神経などに合併症が起きる可能性がある。増加する糖尿病患者の治療が進むことで、医療費全体の抑制効果も期待できる。
糖尿病患者への歯のブラッシング指導や、歯周病患者に糖尿病を防ぐ食生活に関する効果的なアドバイスが行われることで、治療だけではなく予防にもつながると期待される。
連携に加わるには、内科・歯科医とも最新の治療や専門用語について学ぶ研修会に参加し、参加登録をする必要がある。データ管理やデータ蓄積などは横浜市歯科医師会の歯科医療連携室が担当する。
横浜市歯科医師会の藤井達士会長は「歯周病は自覚症状が出るまで時間がかかる特徴があり、歯を失う原因となる。糖尿病と診断されたら、歯科も受診してほしい」と力を込める。横浜内科学会の宮川政昭会長は「糖尿病だけではなく歯周病も予防・治療することで、合併症が次々と起こる糖尿病患者の“悪循環の輪”を断ち切りたい」と話している。
◆糖尿病と歯周病 糖尿病は血液に含まれる糖分の濃度が異常に上がる病気。糖尿病網膜症(失明)、糖尿病腎症(腎不全・人工透析)、糖尿病神経障害(下肢切断)、細血管障害(歩行障害・下肢切断)、大血管障害(心筋梗塞・脳卒中)という合併症が起きる可能性がある。歯周病はこれらに次ぐ“第6の合併症”とされている。

2013年2月24日 カナコロより

■地元、生活に密着するライオンの社食

今年5月に開業したばかりの東京スカイツリーが間近に迫って見えるライオンの本社ビル。取材日当日は曇りで、雲から頭の先を出した巨大な東京スカイツリーが悠々と構えていた。オーラルケアなど生活に根付いた商品の開発を手掛けるライオンの歴史は、1891(明治24)年に東京神田で創業した「小林富次郎商店」から始まる。その後、墨田区に本社を構えるようになると周辺に工場も建ち、次第に地域との交流が生まれた。ライオンと言えば墨田区。そんな思いの一端を感じることが出来るのが、社食の「すみちゃんカレー」だ。本社ビルは、地下鉄蔵前の駅から隅田川を渡ってすぐ。周辺に高い建物の少ない中で、緑色の「LION」のロゴは一際目立って見える。「外勤の場合を除いて、ほとんどの社員が昼食には社員食堂を利用していますよ」と話すのは、同社コーポレートコミュニケーションセンターの森大紀さん。本社ビルで作られる社食は1日に700~800食だという。メインメニューは、麺類、定食など毎日4食。これに7~8種類用意された小鉢をひとつ選ぶことができる。メニューの中でも人気があるのが「すみちゃんカレー」。「すみちゃんカレー」の“すみ”は墨田区の“すみ”で、もともとは墨田区役所の2階にある「茶屋cafeあづま」で、食育と街作りの一環として開発されたメニューだった。相撲部屋の多い墨田区にちなみ、和風だしであること、ちゃんこ鍋のように根菜が多く入っていることが特徴だ。地元で浸透しつつあった「すみちゃんカレー」が同社の社食に導入されたのは昨年夏から。民間企業の社食に導入される初めての事例となった。きっかけは、公益財団法人ライオン歯科衛生研究所の歯科衛生士がライオンの地元である墨田区での歯科衛生活動を通じて「すみちゃんカレー」の存在を知ったことだった。「墨田区にあるライオン」という思いと、「社員に、よく噛むことで改めて歯の大切さを感じて欲しい」という思いから、歯科衛生士が、給食業務を担当するライオンビジネスサービス(株)の飯塚克己さんに話を持ちかけ、導入が実現することになったという。

2012年8月7日WEDGEより

■歯のデータ規格統一を=災害時の身元確認効率化—新潟県歯科医師会が実証


大規模災害などの際、遺体の身元確認に用いる歯科情報の規格を統一する作業を、新潟県歯科医師会を中心とするプロジェクトチームが進めている。治療歴など26項目をマークシート化してコンピューターで照合し、効率化・迅速化を図る。厚生労働省の実証事業で、全国規格を目指す。同会によると、東日本大震災では、生前と遺体の歯の情報を照合するソフトウエア導入などにより、損傷が激しい遺体はDNA型鑑定や指紋照合に比べ、身元確認に至るケースが多かった。しかし、遺体の歯について記載した「デンタルチャート」や、生前のカルテの規格が都道府県や歯科医院ごとに異なり、作業が煩雑化した。被災地で検視を行った歯科医北村信隆さん(54)は「書式を合わせる労力が必要だった」と振り返る。照合ソフトの開発に関わった青木孝文東北大副学長(48)は「画像データのJPEGのような汎用(はんよう)性のある規格が必要だ」と指摘する。マークシートは記入やコンピューター入力が容易な上、詰め物の有無や欠損部分など細かい情報を記録できる。520人が犠牲になった日航ジャンボ機墜落事故で、歯の情報で身元確認に尽力した父親を持つ歯科医の小菅栄子さん(42)が、青木副学長らと共同で提案した。新潟県内37施設の患者1763人で、シートの内容を一部改変したものを死後の情報として対照した実験では、「25人のうちの誰か」まで絞り込むことができた。性別情報などを加え、さらに特定に近づけられるという。

2014年 2月 08日 ウォール・ストリート・ジャーナル日本版より

■東京都歯科医師会主催講演会 『知っておきたいお口の話』開催される

11月10日(日),日本歯科医師会会館(東京都)において,東京都歯科医師会主催の都民向け講演会『知っておきたいお口の話 元気と好感度アップの秘訣~口腔ケアでおもてなし~』が開催された.
講演会は東京都歯科医師会会長の高橋哲夫氏による挨拶に続き,日本歯科大学の沼部幸博氏から「歯周病予防で健康寿命アップ!!」,東京医科歯科大学の北迫勇一氏から「自分の歯を守るためにできること-見直そう毎日の生活習慣-」と題する講演が行われた.沼部氏からは歯周病と全身疾患や健康寿命の関連性が,北迫氏からは齲蝕およびtooth wear と食生活をはじめとした生活習慣の関連性が示された.一般市民向けの講演とあって,豊富で分かりやすいスライドが用いられ,女性を中心とした多くの参加者に口腔と健康寿命,生活習慣のつながりの太さが示されていた.
休憩をはさんで後半の部では,タレントのスピードワゴンが加わり,高橋氏,沼部氏,北迫氏を交えたトークショーが繰り広げられた.スピードワゴンが軽快にリードし,講演会テーマである「好感度アップ」のための歯のメインテナンスのヒントや口臭対策,タバコを吸う人やお酒を飲む人が特に気をつけたい点などが紹介された.

2013年11月12日

■<歯の電子カルテ>標準化 災害時、身元確認狙い

大規模災害時の遺体の身元確認に有効活用するため、厚生労働省は今年度、現在は形式が統一されていない歯科医の電子カルテを標準化する実証事業に乗り出す。東日本大震災では多数のカルテが津波で流失したうえ、残っていても形式がまちまちだったため遺体との照合は困難を極めた。専門家は、将来的に標準化したカルテをデータベース化すれば、災害時以外にも活用できると見込んでいる。遺体が損傷しても歯は残る可能性が高い。警察庁によると、大震災による死者の身元確認で歯の情報が決め手になったのは1240人で、DNA鑑定の163人を大きく上回った(今年4月10日現在)。だが、行方不明となった人の歯の治療記録と、身元が分からない遺体の歯の情報との照合は容易でなかった。宮城県警は震災の約2カ月後から東北大の協力を得て二つの情報を照合するソフトを導入。歯科医のコンピューターの記憶装置に保存されていた行方不明者の電子カルテや、紙のカルテの収集に努めたが、歯科医ごとに形式や内容はさまざまで、統一的な形式に入力し直す必要があった。南海トラフ巨大地震では、国は最悪のケースの死者を約32万人と想定している。現状のままでは照合に必要な作業が膨大となり、身元確認が一層困難になることが予想される。こうしたことから、厚労省は6月にも検討会を設置し、身元確認のためにどのように情報を統一化すべきか協議する。今年度中に一部の歯科医で電子カルテを実験的に標準化する方針。今年度予算に事業費2100万円を計上した。震災前から標準化の必要性を主張してきた柳川忠広・日本歯科医師会常務理事は「南海トラフ巨大地震では歯科情報の迅速な収集システムがないと身元確認は難しい。実証事業はデータベース化を含む将来的なシステム構築のきっかけになる」と評価する。一方、個人情報保護に詳しい堀部政男・一橋大名誉教授(情報法)は「身元確認の目的を明示し、情報提供について広く本人同意を得ることが必要」と指摘する。厚労省は、データベース化の可否については現時点で検討対象としていない。【宇多川はるか】
◇解説 災害以外で活用も
厚生労働省が歯科医の電子カルテ標準化に向けて近く実験に乗り出す。大規模災害時に活用したい考えだが、将来的にデータベース化が進んだ場合、災害時以外の身元不明遺体の捜査にも役立つとみられる。警察庁は「相応の捜査を尽くしても判明しない」として警察により「身元不明死体票」が作成され、その後も特定されていない遺体を「身元不明遺体」と定義している。その数は記録が残る1995年以降、計1万9673人(2012年末時点)に上っている。東日本大震災の犠牲者で身元が分からない131遺体(今年3月時点)については、身元確認のための捜査が続いているためほとんど含まれていない。身元不明死体票が作成された後に身元が判明したケースは95年の753人から年々落ち込み、99年以降は100~200人台にとどまっている。身元確認の決め手となる生前の資料は限られているのが現状だ。仮に歯科医の電子カルテのデータベース化が進めば、こうした遺体の身元がスムーズに確認できる可能性がある。ただし、実現には個人情報保護などの観点から課題も多く、効果と弊害を踏まえた議論が求められる。【宇多川はるか】

2013年5月17日毎日新聞より

■歯の骨の結合、強度3倍 物質・材料研究機構と東京医科歯科大

物質・材料研究機構と東京医科歯科大は歯の矯正に使う器具と歯の骨の結合強度が3倍強くなるコーティング技術を開発した。水酸化アパタイトを使う現在の手法に比べ、歯の脇にある骨に器具がくっつくまでの時間も3分の1に短くなる。患者の負担軽減が見込める。今後、企業と組んで器具の形を最適にし、臨床試験につなげる。歯の矯正に使うワイヤを張る際は、必要な器具を歯の脇にある骨膜の下に埋め、骨と結合させる。現在は、人工骨として利用されている水酸化アパタイトをチタン系の器具の表面につけている。ただ骨と器具がしっかり結合するまでに約3カ月必要だった。新技術はチタンにナノ(ナノは10億分の1)メートル大の水酸化アパタイトとコラーゲンからなる骨に似た複合体を塗った。動物実験では複合体が1カ月で骨がチタンワイヤの62%を覆い、骨に固定できた。現在の手法の約3カ月後と同じレベルという。

2013年4月8日 日本経済新聞より

■定期的な歯のクリーニングは心臓発作リスクを低減させる

歯のクリーニングのために定期的に歯科を受診する人は心臓発作(心筋梗塞)や脳卒中のリスクが低い可能性が新しい研究で示唆され、米オーランドで開催された米国心臓協会(AHA)年次集会で報告された。台湾、台北永民総病院(Veterans General Hospital-Taipei)心臓病科のEmily (Zu-Yin)Chen博士らは、心臓障害および脳卒中の罹患歴のない10万人以上を平均7年間追跡調査した。その結果、2年間にわたり年2回以上歯科医または歯科衛生士によるスケーリング(歯石除去)やクリーニングを受けている人は歯科を全く受診しないか2年に1回しか受診しない人に比べて、心臓発作リスクが24%、脳卒中リスクが13%低かった。同氏は「心疾患および脳卒中の予防効果は、年1回以上スケーリングをしていた被験者でより顕著であった。専門家によるクリーニングは、炎症を引き起こし、心疾患または脳卒中の発症につながる可能性のある細菌の増殖を抑えると思われる」と述べている。Chen氏らによれば、今回の研究では体重や喫煙、人種など心筋梗塞および脳卒中のその他のリスクファクター(危険因子)を説明しておらず、情報ソースとして用いた台湾全民健康保険(NHI)データベースは含まれていないという。また、歯周病と心血管疾患リスクとの関連性を検討したスウェーデンの別のタイプの研究では、歯の数の少なさ、および歯の根元周辺での感染数の多さが、うっ血性心不全や心臓発作のリスク増大につながることが示されている。学会で発表された研究は、ピアレビューを受けて医学誌に発表されるまで予備的なものとみなすべきである。

2012年11月13日 HealthDayNewsより

■歯科医共同開発 歯と歯ぐきの境目を清掃して、同時に歯ぐきを直接マッサージできる歯槽膿漏対策ハブラシ 『デントヘルスハブラシ』改良新発売

ライオン株式会社(社長:濱 逸夫)は、歯ぐきが弱ってきた方のために、歯と歯ぐきの境目をしっかり清掃して、歯ぐきを直接マッサージできる高機能ハブラシ『デントヘルスハブラシ』を、2012年9月12日(水)から、全国にて改良新発売いたします。
商品イメージ: http://www.atpress.ne.jp/releases/29489/1_1.jpg
1.発売の経緯
 高機能の歯周病予防ハミガキ(販売単価500円以上)市場が伸張しています(前年比109%、2011年販売金額、当社調べ)。これらのハミガキを使用している生活者がハブラシを購入する際に重視するポイントは、「歯と歯ぐきの境目がみがきやすいこと」「歯ぐきがマッサージされること」であることがわかりました(当社調べ)。
 そこでこの度、超極細毛と高密度植毛という独自の植毛パターンを採用することで、歯と歯ぐきの境目をしっかり清掃することと、歯ぐきを直接マッサージすることを両立した歯槽膿漏対策ハブラシ『デントヘルスハブラシ』を歯科医と共同開発し、改良新発売いたします。
2.発売日・地域:2012年9月12日(水) 全国
3.改良のポイント
(1)歯槽膿漏対策に適した植毛パターンを採用
 「歯と歯ぐきの境目に45度」にあてると、「境目を清掃」しながら同時に「歯ぐきのマッサージ」が可能な設計です。
「歯ぐきのマッサージ」モデル図:
http://www.atpress.ne.jp/releases/29489/1_2.png
(2)パッケージの表面を平らにして、商品特長がわかりやすい新包装仕様を採用
 従来のハブラシ包装と異なる表面を平らにした新パッケージ。文字やイラストの見やすさが向上し、商品特長の視認性が高まりました。
(3)「歯ぐきに直接届く歯槽膿漏対策」を明快に表現した、パッケージデザイン
4.商品特長
(1)歯槽膿漏対策に適した境目みがきと歯ぐきのマッサージができる植毛パターン
・内側の植毛(超極細毛)
歯と歯ぐきの境目の内部まで無理なく入り込み、清掃します(図1)。
・外側の植毛(高密度植毛)
ヘッド部の外側の穴の直径を内側より大きくし、かつ細い毛を採用することで通常のハブラシの約10倍(当社比)の本数を植毛※しています。高密度な毛束にすることで毛先は「面」を形成し、適度な刺激でマッサージができます(図2、図3)。
※ふつう約400本(やわらかめ約600本)
植毛イメージ図: http://www.atpress.ne.jp/releases/29489/2_3.png
(2)ペングリップで持ちやすい、すべり止めラバー付きのスリムハンドル
5.容量・価格
商品名   :デントヘルスハブラシ やわらかめ/ふつう
容量    :1本
希望小売価格:380円
※上記希望小売価格は税抜き価格です。


2012年8月24日
       
■歯科インプラント手術 安全な治療へ対策急務

インプラント(人工歯根)手術が元で顔の神経まひなどの障害が生じ、後に大学病院などで治療が行われた例が、2009~11年の3年間に421件あったことが日本顎(がく)顔面インプラント学会の調査でわかった。歯科関係学会や団体は、事故防止策を進める責任がある。
インプラントは、歯を失った場合の治療法の一つ。手術は、歯がなくなった部分の歯肉を切開し、あごの骨(歯槽骨)にドリルで穴を開けてチタン製の人工歯根を埋め込み、人工の歯を取り付ける。
保険が利かない自費診療だが、入れ歯に比べ違和感なくかむことができ、ブリッジのように周りの歯を削らないですむ長所がある。年間の出荷本数は約60万本。歯科診療所の約2割でインプラント治療を行っている。
歯科診療の中では、比較的大きな負担を患者の体にかける外科手術だ。
07年には東京都内の歯科医院で、出血多量による死亡事故が起きている。しかし、インプラント治療のほとんどが中小の歯科医院で行われているため、全体のトラブル件数や実態は把握できていなかった。
日本顎顔面インプラント学会が集計した421件のトラブルのうち、手術の際に神経を傷つけたケースが158件(37・5%)と最も多かった。インプラントが上あごの骨を突き抜けて副鼻腔(びくう)に入ってしまった例も63件(15%)あった。神経が傷ついたケースの半数以上は、治療でも良くならず、まひが残った。
トラブルは「ここ10年ほどで急に目立ってきた」と、日本大学松戸歯学部の加藤仁夫准教授(口腔インプラント学)は話す。
材料や器具の改良が進んだことが、歯科医院がインプラント治療に参入する壁を低くし、かえってトラブル増につながったという。「20~30年前は、歯科医自身がうまくできそうな歯を選び、慎重に実施していた。近年は経験が乏しい歯科医が見通しがつかないままに手術を行った結果うまくいかず、患者が大学病院に回ってくる」(加藤准教授)。
また、歯科医院は競争の激化で保険診療だけでは経営が厳しいことから、収入確保のため1本30万円程度と高額なインプラント治療が無理に実施されているとの指摘もある。
適正化に向け、関係団体は対策に動き出した。
日本歯科医学会は国の委託を受け、安全にインプラント治療を行うための歯科医向けの指針を作成し、早ければ今年度中に周知を図りたい考えだ。厚生労働省は、歯科医師国家試験に、インプラントと医療安全の項目の出題の割合を増やすことも検討している。
また、日本口腔インプラント学会は、同学会の専門医約800人だけが、インプラント専門医として広告表示できるよう、国に求めている。同学会の渡辺文彦理事長(日本歯科大学新潟生命歯学部教授)は「ネットやチラシの一部に不適切な広告が見られ、患者を惑わしている。学会の専門医表示が認められれば、専門医取得の意欲が高まり、治療水準の向上につながるはずだ」と話す。
歯科医院の治療体制全体を評価しようとの試みもある。NPO法人・歯科医療情報推進機構(藤本孝雄理事長)は、専門家で作る審査委員会が歯科医の技量と安全確保の体制を評価し、基準を満たした施設への「インプラントセーフティーマーク」を交付している。今年2月末までに45施設が取得した。
患者自身も最低限の知識を備える必要がある。手術に伴う危険や治療後の継続した手入れについての説明、治療の成否に関わる全身の健康状態や歯周病の検査を治療前に実施しているかも、重要なポイントだ。(医療情報部 渡辺理雄)

2012年8月14日 読売新聞



■歯周病のリスク!!「がん」「脳卒中」など死に至る病を引き起す!?

歯周病は単なる口の中の病気ではなく、脳卒中や心疾患、がんなど致命的な病気の引き金になるという。「歯周病被害は全身に及ぶ。まさしく“口は災いのもと”」と警告する専門家に話を聞いた。日本人の成人の実に8割がかかっているといわれる歯周病。「日本人の約96%が毎日歯を磨き、1日2回以上歯を磨く人は50%以上」。そんなデータもあるほど“歯磨き先進国”の日本だが、自己流のブラッシングだけでは細菌の塊であるプラーク歯垢(しこう)が取り切れず、歯周病を発症させてしまうといわれている。
歯周病とは、歯肉、歯根膜、セメント質といった歯の周りの組織に起こる病気で、1.歯肉にだけ炎症が起こる歯肉炎 2.歯肉を含めた組織全体が破壊される歯周炎とに大きく分けられる。進行すると「血や膿が出て歯槽膿漏(しそうのうろう)、歯を支えている骨が溶け、歯が抜ける」というのがお決まりのシナリオで、中高年が歯を失う最も多い原因とされている。しかし、歯の喪失以上に注目すべき恐ろしいリスクが、近年解明されつつあるという。
◆歯周病菌は、全身を冒す「静かな殺し屋」
テレビの健康番組でもおなじみ、伊藤公一教授(日本大学歯学部・日本歯周病学会前理事長)は、歯周病の恐ろしさをこう説明する。「歯周病が困るのは、歯茎(しけい)『歯ぐき』の炎症部分から歯周病菌、その毒素や炎症物質が血管に入り全身を巡ることで、各所で“悪さ”をすることです。諸悪の根源は、歯周病菌と炎症物質です。これが頭の血管を傷つければ脳卒中を促進させ、心臓の血管で流れを阻害すれば心筋梗塞の一因となる。肺に入れば誤嚥(ごえん)性肺炎を引き起こす。妊婦の子宮を刺激し、陣痛を促して早産を招く。ほかにも、糖尿病患者のインスリンの働きを邪魔して悪化させたり、いわば“本拠地である口の中の細胞に働きかけて、口腔がんを発症させたりもします。このように歯周病菌と炎症物質の悪行は枚挙にいとまがありません。
いつどこで“爆発”するかわからない、いわば血流にのる“時限爆弾”なのです」
(伊藤教授)早く気づけば症状の悪化は食い止めやすいが、初期段階では痛みの自覚症状がないため、早期発見は難しい。歯周病には「サイレント・キラー(静かな殺し屋)」という別名もあるほどだ。
歯茎から血が出るレベルでも痛みはないというから、その沈黙ぶりは相当なものといえる。しかし「痛みがない」ということはラッキーなように見えるが、本当はリスクに拍車をかけるということなのだ。
◆歯周病に一度かかれば一生添い遂げる覚悟が
同教授は、さらに衝撃的な事実を教えてくれた。なんと、歯周病には速効性のある治療法が存在しないのだという。「口の中には約500種類もの菌がいるというのが定説です。その中でも歯周病菌とされるのは、実は7種類もあります。種類の特定は難しく、かつ治療法が異なるため、治療は大変やっかいです。何回か通院すれば完治する、という性質の病気ではないのです。
適切かつ合理的な歯周治療をベースに、患者さんと歯科医師との協同作業でプラーク中の細菌を減少させていくという長期的な治療しかありません。また、歯磨きの習慣や食生活を改善しないと再発しやすいのも泣きどころです」(同前)
◆歯周病の恐ろしさが伝わりにくい理由
このように治りにくく、命を落としかねない歯周病だが、その恐ろしさに反して、一般的な認知はまだまだ進んでいないように見える。その原因を、同教授は「因果関係を検証しにくいこと」と指摘する。
「そもそも『口の中の菌が全身疾患のもとになりうる』という考え方を『歯性病巣感染説』と呼びます。古くは1910年代から提唱され、学問の進歩発展に伴い1990年代から再び重視され始めました。歯周病と全身疾患との相関関係を証明するには、全身疾患の患者の歯周病の状態を疫学的に調査して、どの程度の割合、危険率で歯周病が関与しているかを調べればよいのでしょう。
ですが、医療の全分野が連携しての調査というのは、現実的には難しいことです。歯科以外の医療関係者の中には、『歯性病巣感染説』に批判的な人も多数います。呼吸器疾患と糖尿病に関しては、歯周病の治療が発生率の低下や症状の改善に効果が見られたとする報告もありますが、心疾患や早産・未熟児については、まだ解明されていない部分もあります」(伊藤教授)日本人の誰もが歯周病の甚大な害を認識するまでには時間がかかりそうだ。しかし、あなたに襲いかかる歯周病のリスクは待ってはくれない。さっそく、歯磨きの方法を見直すことからおすすめしたい。

2012年7月5日 宝島より