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あなたはどっち?虫歯に「なりやすい人」と「なりにくい人」の特徴

[2015.06.13]

虫歯になりやすい人となりにくい人がいる

虫歯がない健康な歯は、アンチエイジングの基本です。しかし、毎日の歯磨きを念入りに行うなど、かなり歯の健康に気を使っている方でも、虫歯になってしまう方が案外多いということをご存じでしょうか。
その反面、あまり歯には関心がなく、歯磨きもササッと短時間で終わらせているのに、全く虫歯にならない方も実は多いのです。
つまり、世の中には虫歯になりやすい人となりにくい人がいるのですが、いったいこの違いはなにが原因なのでしょうか。
・虫歯のなりやすさには2つの原因が大きく関係している
虫歯のなりやすさ、なりにくさは、歯の強さなどの遺伝の影響も多少はあります。しかし、遺伝よりももっと大きな原因としてあげられるのが、唾液の量と質、そして噛み合わせのバランスです。
唾液は、お口の中を洗い流して虫歯菌や歯周病菌が増えないようにする作用や、菌を殺菌する作用、食後の酸性になったお口の中を中性に戻して、歯が溶けないようにする作用など、様々な働きをしています。
また、食事の時に酸によってわずかに溶かされた歯の最表層のエナメル質を再石灰化という作用によって元に戻す働きなどもしています。

唾液が少なくネバついていると虫歯になる

ところが、唾液の量が少なくなり、ネバついてくると、まずお口の中が唾液で洗い流されなくなってしまいますので、虫歯菌や歯周病菌が増えてしまいます。そして、食後のお口の中が唾液でなかなか中和されないので、酸性状態が長時間続くことになります。するとエナメル質が酸によって溶かされる時間が長くなり、唾液による再石灰化が追い付かなくなってしまい、虫歯になってしまうわけです。

噛み合わせのバランスが悪いと虫歯になる

噛み合わせのバランスも虫歯のなりやすさに大きく関係しています。例えば、上下の前歯であまり噛んでいない方の場合、本来前歯で負担するはずの噛み合わせの力が奥歯に掛かってしまいます。
すると、通常よりも強い力が歯の表面に掛かりますので、エナメル質に細かいヒビ割れが生じ、そこから虫歯になってしまうのです。
つまり、奥歯に限らず、噛み合わせの力が通常よりも強く掛かる歯は虫歯のリスクが増えてしまうわけです。

噛み合わせのバランスと唾液の量が関係している場合も

唾液の量と噛み合わせのバランスは、一見、相互には関係していないように思われますが、実は噛み合わせのバランスが唾液の量を少なくする原因になっている場合があるのです。それは、上下の前歯が全く噛んでいない開口と呼ばれる状態です。
開口の方は、意識しないと上下の唇が閉じないため、常にお口が開いている状態になります。すると、必然的に口で呼吸することになりますので、お口の中が乾燥して唾液の量が減ってしまうドライマウスという状態になってしまうのです。

・虫歯になりにくい人は噛み合わせが良くて唾液がサラサラ

つまり、虫歯になりにくい人というのは、虫歯になりやすい人とは逆に、全ての歯の噛み合わせのバランスが良く、サラサラの唾液が沢山出ている人なのです。
ですので、もし、なんとなく奥歯だけに噛む力が掛かっているような気がしたり、唾液の量が少ないと感じるようなら、虫歯予防のためにも矯正治療などを検討する必要があるかもしれませんね。

2015年06月13日 HUFFPOSTSOCIETY より

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