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中1の虫歯平均1本に=指導効果、早期治療進む―福島の肥満傾向続く・学校保健統計

[2015.01.23]

中学1年の虫歯本数は1人平均1本で、30年前の約5分の1となったことが23日、文部科学省の2014年度学校保健統計調査(速報値)で分かった。治療が済んでいない未処置歯がある割合も、幼小中高生の全ての段階で過去最低。同省は「歯磨き指導の成果で、早期治療や予防の意識が高まった」と分析している。
調査は、幼稚園と小中高校に通う満5~17歳までの計約333万8000人を抽出して健康診断の結果をまとめた。
平均本数の調査は、歯が生え替わる時期の中1だけで、抜いた歯や治療済みの歯を含む永久歯の虫歯は平均1.00本と過去最低になった。1984年度の調査開始時は平均4.75本だった。
幼小中高の各段階で未処置の歯がある割合も18.5~26.3%で過去最低。過去に虫歯になったことがある子供の割合も、全年代で9割を超えるなどピークだった1970~80年代から右肩下がりで、38.4~53%まで減少した。
原発事故後に急増した福島県の子供の肥満傾向児の割合は今年も多く、幼稚園年長から高3の13学年中、6学年で全国最多。小5と高1以外は全て5番目以内で、幼稚園児は過去最多になった。
福島県教委によると、屋外活動を制限する学校は2%まで減り、ほぼ通常に戻ったが、外遊びの減少で運動不足が習慣化したことなどが影響したという。部活動を促進した中高では改善も見られ、同教委は「体育の授業など学校活動で運動量を増やすことで改善したい」としている。
このほか全体的には身長体重などはほぼ横ばい。幼稚園児のアトピー性皮膚炎の割合は2.37%と過去最低になった。

2015年1月23日 時事通信より

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