メニュー

子どもの胸焼け気にしたい、虫歯ではない「歯牙酸蝕症」と胃食道逆流に関係

[2015.08.20]

子どもの胸焼けは歯にも影響するようだ。虫歯ではない。子どもの「歯牙酸蝕症(しがさんしょくしょう)」と胃食道逆流に関連があると報告されている。
胃食道逆流の関係を調べる
米国のボストン小児病院を含む研究グループが、小児分野の胃腸関連専門誌であるジャーナル・オブ・ペディアトリック・ガストロエンテロロジー・アンド・ニュートリッション誌オンライン版で2015年7月29日に報告した。虫歯がなくても、酸によって歯が溶けることがあり、専門的には歯牙酸蝕症と言われている。子どもの歯牙酸蝕症と胃食道逆流の関係についてこのたび検討している。対象は27人の子ども。胃食道逆流の症状と食事に関するアンケート調査を行った。
次に食道のpHを測った。酸性の度合いをカテーテルで測るというもの。さらに歯の検査を行った。
歯牙酸蝕症については程度を調べて、その状況と歯牙酸蝕症との関係を比べている。
歯牙酸蝕症が多くなる
全員に胃の中では酸性度が強くなっていた。10人(37%)の子どもに歯牙酸蝕症を確認。酸の逆流の経験があるほど、歯牙酸蝕症の歯は多くなった。さらに、酸の逆流が食道下部に認められた時間が長くても、酸の逆流の程度が強いほどに、同じように歯牙酸蝕症の歯は多くなっていた。統計学的に意味のある関係と判定された。
子どもでも胸焼けがある場合は意外とある。注意したい。

2015年8月20日 Medエッジより
▲ ページのトップに戻る

Close

HOME