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定期的な歯のクリーニングは心臓発作リスクを低減させる

[2012.11.13]

歯のクリーニングのために定期的に歯科を受診する人は心臓発作(心筋梗塞)や脳卒中のリスクが低い可能性が新しい研究で示唆され、米オーランドで開催された米国心臓協会(AHA)年次集会で報告された。台湾、台北永民総病院(Veterans General Hospital-Taipei)心臓病科のEmily (Zu-Yin)Chen博士らは、心臓障害および脳卒中の罹患歴のない10万人以上を平均7年間追跡調査した。その結果、2年間にわたり年2回以上歯科医または歯科衛生士によるスケーリング(歯石除去)やクリーニングを受けている人は歯科を全く受診しないか2年に1回しか受診しない人に比べて、心臓発作リスクが24%、脳卒中リスクが13%低かった。同氏は「心疾患および脳卒中の予防効果は、年1回以上スケーリングをしていた被験者でより顕著であった。専門家によるクリーニングは、炎症を引き起こし、心疾患または脳卒中の発症につながる可能性のある細菌の増殖を抑えると思われる」と述べている。Chen氏らによれば、今回の研究では体重や喫煙、人種など心筋梗塞および脳卒中のその他のリスクファクター(危険因子)を説明しておらず、情報ソースとして用いた台湾全民健康保険(NHI)データベースは含まれていないという。また、歯周病と心血管疾患リスクとの関連性を検討したスウェーデンの別のタイプの研究では、歯の数の少なさ、および歯の根元周辺での感染数の多さが、うっ血性心不全や心臓発作のリスク増大につながることが示されている。学会で発表された研究は、ピアレビューを受けて医学誌に発表されるまで予備的なものとみなすべきである。

2012年11月13日 HealthDayNewsより

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